「雨天炎天-ギリシャ・トルコ辺境紀行-/村上春樹」を読んだ
大学生の頃からずーっとちょいちょい読んでる村上春樹さん。ちょっと軽めの本が読みたくてひさびさに本棚からひっぱり出した「雨天炎天-ギリシャ・トルコ辺境紀行-」(新潮文庫)について。
これ、1988年に村上春樹さんが写真家 松村映三さんとともに、ギリシャとトルコをまわった旅行記で、「ギリシャ編 アトス-神様のリアル・ワールド」と「トルコ編 チャイと兵隊と羊-21日間トルコ一周」になっている。
まずはギリシャ編では、女人禁制の聖地アトス半島で、厳しい山道を厳しい天候の中、貧しくかつ粗食な食事をいただきながら、歩いて修道院を巡る巡礼体験をするといもの。もう1つのトルコ編では、慣れない四駆に乗り、ボスフォラス海峡を抜け、羊肉に文句をいい、緊張感ある国境の兵隊たちとドキドキしならぐるっとトルコを1周するというもの。
去年1年、とある仕事でトルコにかかわったけど、出てくる地名はイスタンブールばかりで、このトルコ編に出てくる地名があまりにマニアック。この本についてた地図をみながら、興味深く読むことができた。それにしても、雨にふられ、埃まみれになるようなタフな旅ってしたことがない。そんなことを感じながらもう一度読むことができた1冊。
cf. 村上春樹 読破 List
- 風の歌を聴け (1979)
- 中国行きのスロウ・ボート (1980)
- カンガルー日和 (1981)
- 象工場のハッピーエンド/村上春樹・安西水丸 (1983)
- 蛍・納屋を焼く・その他の短編 (1984)
- 回転木馬のデッド・ヒート (1985)
- 羊男のクリスマス/村上春樹・佐々木マキ (1985)
- パン屋再襲撃 (1986)
- レキシントンの幽霊 (1986)
- ランゲルハンス島の午後/村上春樹・安西水丸 (1986)
- ノルウェイの森 (1987)
- TVピープル (1990)
- 雨天炎天-ギリシャ・トルコ辺境紀行- (1990)
- もし僕らのことばがウィスキーであったなら (1997)
- ふわふわ/村上春樹・安西水丸 (1998)
- Mr.and Mrs.Baby and Other Stories-犬の人生/Mark Strand-マーク・ストランド (1998)
- 神の子供たちはみな踊る (1999-2000)
- 海辺のカフカ (2002)
- アフターダーク (2004)
- 東京奇譚集 (2005)
- ふしぎな図書館/村上春樹・佐々木マキ (2005)
- 走ることについて語るときに僕の語ること (2007)
- 1Q84 a novel BOOK 1<4月-6月> (2009)
- 1Q84 a novel BOOK 2<7月-9月> (2009)
- 1Q84 a novel BOOK 3<10月-12月> (2010)
- ねむり (2010)
- 村上春樹 雑文集 (2011)
- おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2/村上春樹・大橋歩 (2011)
- サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3/村上春樹・大橋歩 (2012)
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