「Das Boot/The Boat/Uボート」を観た
高校生だった頃、映画館に観に行ったドイツの戦争映画「Das Boot/The Boat/Uボート」(1981/Cinema)。30年ぶりくらいにひっさびさに観直してみた。
こんなあらすじ。第2次世界大戦中の1941年秋、ナチス・ドイツの占領下にあったフランス大西洋岸の港から1隻のUボート"U96"が出航した。彼らの任務は、大西洋を航行する連合国側の輸送船の撃沈であった。報道班のWerner少尉(Herbert Grönemeyer)はUボートの戦いを取材するため、歴戦の艦長やと古参や若者ばかりの水兵を乗せたU96に乗り込んだ。荒れ狂う北大西洋での孤独な哨戒航行、思いがけず発見した敵船団への攻撃と戦果、深海で息を潜めながら聞く敵駆逐艦のソナー音と爆雷の恐怖、そして目の前に突きつけられた死に行く敵の姿を通じ皆が疲れ果てていた。X'masには帰港できることを願うが、母国ドイツからの指令はイギリス軍の地中海要衝であるジブラルタル海峡を突破してイタリアに向えという非情なものであった...。
ドイツの潜水艦"Uボート"の艦内を舞台として、極限状態における人間のありようをリアルに描写した戦争映画。敵艦に遭遇した時、いつ発見され、いつ迎撃されるがわからない中、深海で息を潜めながら聞く敵駆逐艦のソナー音、限界以上の深海に潜り船が水圧に耐えられるかどうかの恐怖との戦い、精神的にも肉体的にも追いつめられ、薄汚れて髭だらけになっていく船員たち、強烈な異臭など、Uボートの戦いの過酷な現実がリアルに描かれていた。
このUボート、ドイツで素晴らしい戦歴を残したものとして語られることがあるけど、現実は出撃した隊員のうち4分の3にもおよぶ犠牲を出したとのこと。いやー、今観てもほんとうに息苦しい映画。もう一度観てほんとによかった。
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