「悪の教典」を観た
この7月、貴志祐介さんの原作を読んだ「悪の教典」。せっかくなんで、監督・三池崇史、主演・伊藤英明による映画版の「悪の教典」(2012/Cinema)を観てみた。
あらためてこんなあらすじ。生徒から慕われ、学校やPTAからの評価も高い高校教師"蓮実聖司"(伊藤英明)は、教師の鑑ともいうべき表向きの顔とは別に、他人への共感能力をまったく持ち合わせていない、生まれながらのサイコパスという隠された顔があった。いじめ、モンスターペアレンツ、セクハラ、淫行など問題だらけの学校で、自らの目的を達するため、蓮実は躊躇なく殺人を繰り返していく...。
あれだけ酷かったけど、めちゃめちゃ楽しめたサイコホラー小説という原作をどこまで再現するかと思いながら観ていたんだけど、いい意味でコンパクトで強弱の効いた映像に仕上がっていた。で、この映画の良さはやっぱりシリアルキラー蓮実聖司を演じた伊藤英明の存在感。"海猿"みたいな熱血で正義感溢れるイメージを完全に否定し、淡々とかつ楽しげに狂気と化した殺人鬼を堂々と見事に演じきっていた。
悪趣味で不謹慎でR15+指定のバイオレンス・ホラー映画「悪の経典」。貴志祐介さんの負の世界観を見事に表現しきった三池崇史監督の凄まじさと伊藤英明の演技力にやられました。機会があったら、ドラマ版「悪の教典-序章-」も観てみたい。
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