「佐野元春 Film No Damage」を観た
やっぱり観ないと後悔しそうだったので、会社の帰りにシネマート新宿の単館上映に観に行った「佐野元春 Film No Damage」(2013/Cinema)について。
これ、今から30年前、当時27歳だった佐野元春が行った全国ツアー「Rock & Roll Night Tour」の最終日である1983/3/18中野サンプラザ公演が収録されているロック・ドキュメンタリー・フィルム。1983年当時、映画館などで上映されていたが、その上映後マスターが所在不明となり、長らく再上映や映像化が行なわれることはなかったもの。そのマスターが去年2012年に発見され、初上映から30周年の節目に5.1chデジタルのリマスター版に生まれ変わって公開された。まさに1980年代初期の姿を映した奇跡の映像。熱いLIVEを中心に、佐野さんを初め若き日のTHE HEARTLANDメンバーの姿が見れるのはやっぱりうれしい。
で、この映像は、寝起きの佐野さんのシーンから始まり、ステージを作りあげてるスタッフの姿、「グッドバイからはじめよう」のTVCMメイキング、John&YokoのPEACE IN BEDのパロディなどオフ・ステージな映像もあって楽しいものなんだけど、やっぱりLIVE映像が凄い。
ピアノの旋律がかっこよすぎる「悲しきレイディオ」、ひさびさに聴いてテンションあがった「ガラスのジェネレーション」、不朽のBallad「ハートビート(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)」、鳥肌立ちまくりの「ロックンロール・ナイト」が全編流され、「ハッピーマン」、「ソー・ヤング」、「彼女はデリケート」、「君をさがしている(朝が来るまで)」とかもダイジェストで流され、当時のメンバーの熱くてナイーブなパフォーマンスと客席の熱狂が見事に伝わってきた。
実は、この「Rock & Roll Night Tour」、初日1982/9/26の東京厚生年金会館と1983/2/12の横浜文化体育館には、高校2年生だった自分もその場に行ってたLIVE。30年も経って、そのツアーの映像をこうやって映画館のでっかい画面でもう一度観れるとは思わなかったし、あの時に感じていた空気とか、モヤモヤした不安とか、それでもいろいろあった個人的なこととか、映像を観ながら、ずっと思い出していた。「つまらない大人になっていないか」を考えさせられるきっかけになりました。
cf. 佐野元春 My CD/DVD List
- The Sun/Motoharu Sano and The Hobo King Band (2004/Album)
- Empty Hands/Mellowhead feat.Motoharu Sano (2005/CDS)
- 星の下 路の上 (2005/CDS)
- The Sun Live At NHK Hall/Motoharu Sano And The Hobo King Band (2005/Album)
- Coyote (2007/Album)
- ベリー・ベスト・オブ・佐野元春"ソウルボーイへの伝言"-The Very Best Of Motoharu Sano A Message To Soul Boy- (2010/Album)
- 月と専制君主 (2011/Album)
- 佐野元春 Film No Damage (2013/Cinema)
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