「自由とは、選び取ること/村上龍」を読んだ
もう30年近く読み続けてる村上龍さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「自由とは、選び取ること」(青春出版社)について。
これ、現代をサバイブするために、就職難とか年収とか結婚とか家族とか仕事とか老後のこととかモチベーションとかをテーマに村上龍が質問に答える人生相談なエッセイ集。
「自分は会社で働いたことがないのでわからない」とか「なにが聞きたいのか、この文章ではわからない」とか、結構バッサリと冷たく回答しているけど、それでもいい事も言ってる。
・(人生における成功の定義とは、)「生活していけるだけの収入と充実感を持てる仕事を持ち、かつ信頼できる最小の共同体(たとえば家族)に帰属していること。」
・「わたしたちには、自分が大切に思う人にとって役に立つ存在でありたい、誰か大切な人を幸福にしたい、誰かの幸福に関与したいという普遍的な欲求があります。」
・「人生でもっとも恐ろしいのは、失敗することではなく後悔することだ。」
味もそっけもなく、いい意味で美辞麗句を排し、現実的な解答に徹した人生相談本。村上龍さんらしい。
cf. 村上龍 読破 List
- 限りなく透明に近いブルー (1976)
- コインロッカー・ベイビーズ (1980)
- 走れ!タカハシ (1986)
- 69 sixty nine (1987)
- 愛と幻想のファシズム (1987)
- 超電導ナイトクラブ (1991)
- 長崎オランダ村 (1992)
- 昭和歌謡大全集 (1994)
- 五分後の世界 (1994)
- 村上龍映画小説集 (1995)
- ヒュウガ・ウイルス~五分後の世界II (1996)
- ストレンジ・デイズ (1997)
- イン ザ・ミソスープ (1997)
- 共生虫 (2000)
- 希望の国のエクソダス (2000)
- 2days 4girls (2002)
- 半島を出よ (2005)
- 空港にて (2005)
- 盾 Shield (2006)
- 美しい時間/小池真理子・村上龍 (2006)
- 案外、買い物好き (2007)
- 歌うクジラ (2010)
- 逃げる中高年、欲望のない若者たち (2010)
- 心はあなたのもとに (2011)
- 櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている (2012)
- 55歳からのハローライフ (2012)
- 自由とは、選び取ること (2013)
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