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Monday, November 11, 2013

「輝く夜/百田尚樹」を読んだ

Naokihyakuta_kagayakuyoru 最近ジワジワ気になって読んでる百田尚樹さん。今回世田谷中央図書館で借りて読んでみた「輝く夜」(講談社文庫)についてちょっと書いてみる。
 これ、クリスマスイブに5人の女性たちに起きた奇跡を描いた短編集。それぞれこんな話。
 ・「魔法の万年筆」:
 幸せな空気溢れるクリスマスイブ、"恵子"は7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。すっかり落ちこみ町中を歩いていた彼女は見かけた初老のホームレスに同情しハンバーガーと500円を渡す。そのホームレスが再び現れ、自分はサンタクロースだと言い、書いた願い事を3つだけかなえるという万年筆を彼女に渡す。それは万年筆ではなく使い古した鉛筆だった...。
 ・「猫」:
 急成長のベンチャー会社に派遣社員として働いていた"雅子"は、最後の勤務となるクリスマスイブに、自ら進んで残業を申し出た。残業をするのは若き社長と雅子だけで、雅子はこの会社の正式社員と別扱いされない雰囲気に満足を感じ、その社風を大切にしている社長にも淡い恋心を抱いていた...。
 ・「ケーキ」:
 20歳のクリスマスイブ、癌に冒された"杉野"は今晩を越せるかどうかという瀕死の状態にいた。彼女は親に子供ころ捨てられ、施設で育てられたが努力を続け、施設を出てから美容師となり、コンテストで準優勝をとるまでのレベルになった。そんな中癌を患い、若いため進行が早く癌が全身に転移してしまっていた...。
 ・「タクシー」:
 東京の鞄縫製の会社に勤める"依子"と"和美"は、沖縄・阿喜島へ旅行に出かけた。そこで、東京からやって来た男2人と知り合い、彼女らはスチュワーデスと嘘をつき、2つのペアになって楽しい夜を過ごし翌日別れた。依子は相手の男性に携帯電話を教えたため、東京に戻ってからデートに誘われ、嘘をつきながら会い続けたが、会うたびに重苦しさを感じていく...。
 ・「サンタクロース」:
 "和子"は若い頃に両親を失い、恋人も脳梗塞で失ったが、今は良き夫と一緒になり、3人の男の子と1人の女の子の母親になっていた。ただし長男の"望"だけは、その亡くなった恋人との子供で、連れ子して今の夫と一緒になった。そんな中、望はクリスマスイブの日に無免許でバイクを乗り、高校から停学処分を受けて帰って来た。夫に望のことを謝る和子は、18年前のイブのことを思い出した...。

 これ、クリスマスイブに5人の女性たちに起きた奇跡を描いていて、なかなか感動的な話ばかり。ただ正直美しすぎるきらいもあり、ちょっと上手に書かれすぎてて、微妙なとこもある。それでもよかったのは「ケーキ」。この癌に冒された"杉野"の走馬燈のような人生を描いていたけど、悲しいラストシーンはほんとに痛々しかった。年末も近づき、こんなファンタジーな小説を読むのもいいかもしれない。

cf. 百田尚樹 読破 List
- 永遠の0(ゼロ) (2006)
- 風の中のマリア (2009)
- モンスター (2010)
- 影法師 (2010)
- 輝く夜 (2010)

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