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Thursday, December 19, 2013

「鉄の骨/池井戸潤」を読んだ

Junikeido_tetsunohone ジワジワとハマりつつある池井戸潤さん。今回は世田谷中央図書館で借りて読んでみた「鉄の骨」(講談社文庫)について。
 こんな話。中堅ゼネコン"一松組"に入社して4年目の"富島平太"はある日突然、業務課への異動を命じられる。建築学科を卒業し、入社以来現場を担当してきた平太にとって、営業を担当する業務課は畑違いだった。着任早々、区役所への挨拶を命じられた平太は、公共工事の最低入札価格や指名入札業者に探りを入れる先輩"西田"と役人とのやり取りにハラハラする。その日の夜の歓迎会で平太は、業務課が通称"談合課"と呼ばれ、談合がなければ建設業界は立ち行かないことを聞かされる。談合は本当に悪なのか、平太の苦悩の日々が始まる。そんな中、2,000億円規模の地下鉄工事という大型案件の情報が入る...。
 これ官制談合をベースに、組織に殉じるか、正義を信じるを悩み続ける主人公とそれを取り巻く人々を描いた650ページにもおよぶ企業小説。政治と業者の癒着、相互扶助と既得権益と適正利潤を守ろうとするゼネコン業界の重鎮達の思惑、一度シガラミの渦に巻き込まれてしまうと、そこからは簡単に抜け出せない人々...。サラリーマンの悲しい性をヒシヒシと感じつつ、清濁合わせ飲むことに腹落ちできない主人公が、グンと成長していく過程が面白かった。
 ともかく今までまったく知らなかった談合のことも知ることができ、勉強になって、タメになった1冊。いやー、面白かったです。

cf. 池井戸潤 読破 List
- 鉄の骨 (2009)
- 民王 (2010)
- 下町ロケット (2010)
- ようこそ、わが家へ (2013)

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