「Dr.Strangelove or:How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb/博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」を観た
20年ほど前にStanley Kubrick監督にハマっていた頃、ビデオで観たことがある「Dr.Strangelove or:How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb/博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964/Cinema)。ひさびさに観直してみた。
こんな話。アメリカ空軍基地の司令官Jack D. Ripper将軍は精神に異常をきたし、指揮下のペルシャ湾から北極海にかけて配備されていたB-52爆撃機34機にソ連への核攻撃"R作戦"を命令したまま基地に立てこもった。その爆撃機には第2次大戦で使用された全爆弾の16倍の破壊力がある核兵器が搭載されていた。それを知ったアメリカ政府首脳部は、会議室にソ連大使を呼んで対策を協議するが、ソ連首脳とのホットラインで、攻撃を受けた場合の報復として全生物を絶滅させる爆弾を自動的に使用することが判明した...。
これ、米ソ冷戦時代の世界情勢を背景に、偶発的な原因で核戦争が勃発し人類滅亡にいたるさまをシニカルに描かれたコメディ作品。大統領、政府、軍の上層部、科学者など登場人物は利己的な異常者ばかりで、風刺たっぷりに混乱し右往左往する様子が伝わってくる。
平和ボケしている中、沖縄では辺野古の埋め立てが進んでいたりと、時代が変わってもこんな一部の人間の悪行は変わらない。そんなことを思い直した映画だった。
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