「夢幻花/東野圭吾」を読んだ
ちょいちょい読んできてる東野圭吾さんの本。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「夢幻花」(PHP研究所)について。
こんなあらすじ。退職し、花を愛でながら悠々自適な生活を送っていた老人"秋山周治"が殺された。遺体の第一発見者は、水泳元オリンピック候補選手で孫娘の"梨乃"。梨乃は祖父の死後、庭から消えた黄色い花のことが気になり、花の写真をブログにアップしたところ、身分を隠した警察庁勤務の"蒲生要介"が近づいてきた。要介の弟"蒼太"と知り合いになった梨乃は、ともに事件の真相と黄色い花の謎に向けて動き出した...。
これ、夢幻花(むげんばな)と呼ばれる絶滅した黄色い朝顔をめぐる謎を解くというミステリー小説。登場する人物がとても多く、最初はその人間関係を頭に入れるだけでなかなか大変だったけど、読み進むにつれ、血縁までわかっていき、点が線につながって最後はイッキに読めてしまった。しかも梨乃と蒼太の人間的成長とともに、原発問題までいくことで、東野圭吾さんが言いたかったメッセージもわかり、すっきりした読後感だった。
東野圭吾さん、やっぱりうまい作家さんだと思います。
cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- 嘘をもうひとつだけ (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)
- 夢幻花 (2013)
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