「患者よ、がんと闘うな/近藤誠」を読んだ
Korさんに送っていただいた「患者よ、がんと闘うな/近藤誠」(文春文庫)を読んでみた。
抗がん剤治療の誤解と延々と続く副作用の怖さ、放射能治療の可能性とその問題点、生き方と死に方、戦中の731部隊から脈々と存在する臨床実験という名の人体実験の存在、医学界にある研究費確保へのドロドロな執念、セカンドオピニオンの大切さ、正常細胞とがん細胞の生い立ちと違い、転位のこと、免疫療法、丸山ワクチン...。いままでどこかで聞いてきた言葉なんだけど、あらためてわかっていなかったことばかり。特に「本物のがん」と「がんもどき」によるがんの性質の違いを説き、安易な手術に警鐘を鳴らし、放置を勧め、静かに死を迎えるべきだという考えもあることに思わず感心してしまった。
ほんと、世の中、知らないことばかりです。
cf. 近藤誠 読破 List
- 患者よ、がんと闘うな (1996)
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