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Tuesday, February 04, 2014

「The Royal Tenenbaums/ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」を観た

Theroyaltenenbaums 先日よかった「The Life Aquatic with Steve Zissou/ライフ・アクアティック」に続き、観てみたWes Anderson監督の「The Royal Tenenbaums/ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001/Cinema)について。
 こんなあらすじ。テネンバウム家の3人の子供たちは、長男Chas(Ben Stiller)はビジネスマンとして、長女Margot(Gwyneth Paltrow)は劇作家として、次男Richie(Luke Wilson)はテニスプレイヤーとして10代のうちに成功し、天才児と呼ばれていた。しかしそれから20年後、父親Royal Tenenbaum(Gene Hackman)の過ちと裏切りにより夫婦仲は壊れ、一家は崩壊を始めてしまう。Chasは飛行機事故で妻を失い、男手ひとつで2人の息子を育て、Margotは年上の男と結婚の末無気力な毎日を送り、次男Richieも突然テニス界を引退し、船旅に出てしまう。そんな時、死期が近いという父親の呼びかけでふたたび一緒に暮らすことになるが...。
 これ、崩壊した家族の再生の物語ということなんだけど、トーンとしては淡々としてて、どこかユーモラスで無軌道。家族は全員風変わりで、家族だからしょーがないというあきらめ感と、でも家族でしょという逃げられない感が漂ってい、最後にはみんなで落とし所を探しているのがいい。色あせたような画面もいいし、それでもすべての絵にピントが合ってて、全部をさりげなく見せたいWes Andersonの意図は伝わってくる。そして音楽がなによりもツボ。The Beatlesの「Hey Jude」、Paul Simonの「Me and Julio Down By the Schoolyard」、The Rolling Stonesの「Ruby Tuesday」などなど、Rock名曲達をさらっと使いこなしているのが好感を持てた。
 押しつけがましい家族再生の物語はちょっとごめんだけど、淡々としているこの映画はとてもひっかかった。で、この映画はDVDに焼いて永久保存します。次は同じWes Anderson監督の「Moonrise Kingdom/ムーンライズ・キングダム」もぜひ観よう。

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