「Curfew/リッチーとの一日」を観た
短編映画「Curfew/リッチーとの一日」(2012/Cinema)について。
こんなあらすじ。人生に絶望し、自宅の風呂場で手首を切って自殺しようとしていた青年Richie(Shawn Christensen)は、絶縁状態だった妹のMaggie(Kim Allen)から急に電話がかかってきて、その幼い娘Sophia(Fatima Ptacek)の面倒を一日だけみるよう頼まれた。かつてSophiaにけがを負わせそうになったせいで、RichieはMaggieやSophiaと疎遠になっていたが、再会したSophiaはまったく気にしていなかった...。
これ、自殺しようとしていた青年が幼い姪と過ごすうち、生きる意志を取り戻していくという家族再生の物語。20分に満たない短編映画なんだけど、その中にいろんな感情が盛り込まれている。中でも幼い娘Sophiaを演じたFatima Ptacekの存在が秀逸で、大人顔負けの口をきいたり、ボーリング場で踊ってしまう(このシーンはほんとによかった)など、つまみどころのない幼い姪の存在が、無気力なRichieの心を開いていくくだりが最高だった。人生に希望を持ちはじめていく家族の物語、音楽含め癒された映画だった。
ちなみにこの映画、2012年の第85回アカデミー賞で短編実写映画賞受賞作品。納得です。
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