「The Right Stuff/ライトスタッフ」を観た
NASAの有人宇宙飛行"マーキュリー計画"を描いた映画「The Right Stuff/ライトスタッフ」(1983/Cinema)。いまさらだけど初めて観てみた。
こんなあらすじ。1947年のUS、エドワーズ空軍基地。テストパイロットのChuck Yeager(Sam Shepard)はロケット機X-1を駆り危険なテスト飛行に挑み、ついに音速の壁を破った。やがて、ソ連の世界初の人工衛星スプートニク1号打ち上げ成功の緊急ニュースが届き、慌てたUS政府は、新たにNASAを創設して、各軍の精鋭パイロットから宇宙飛行士候補者を募ることになった。空軍のYeagerやその仲間は大卒ではないため不適格とされたが、他の優秀なパイロットらが招集され、厳しい検査を経て7人が有人宇宙飛行のパイロットに選ばれた...。
これ、人類初の有人宇宙飛行をめざす男達の姿を描いたドキュメンタリータッチのドラマ。優れた資質"ライトスタッフ"を持つ男達が描かれていくんだけど、成功してその名誉を称えられるもの、飛行実験が失敗し次のチャンスを狙うもの、着陸に失敗し、ポッドを海の藻屑としてしまうもの、その名誉に振り回される家族、彼らを執拗に追いかけ続けるマスコミ達、ソ連に勝とうと暗躍する政治家やNASA関係者の姿を3時間超の映画の中でこってりと描かれていた。
この映画の良さは7人のライトスタッフ達のたゆまないチャレンジ精神。名誉にぐらつき、人間らしい側面をみせつつも、有人飛行にかける姿はいいし、彼らが宇宙空間で体験する至福と恐怖が美しい映像とともに伝わってきた。第56回アカデミー賞の受賞も納得できるもの。面白かったです。
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