「Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」を観た
911全米同時多発テロの首謀者でテロ組織アルカイダの指導者であるビンラディンの殺害計画を描いた映画「Zero Dark Thirty/ゼロ・ダーク・サーティ」(2012/Cinema)。面白そうだったので観てみた。
こんなあらすじ。USの特殊部隊は、ビンラディンの行方を追うものの、的確な情報を得られずに捜索を続けていた。そのチームに人並み外れた情報収集力と分析力を誇るCIA分析官Maya(Jessica Chastain)が加わった。しかし巨額の予算を投入した捜査は一向に進展せず、世界各国で新たな血が次々と流されていく中、彼女の親しい同僚女性が自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。これを機に、Mayaの中でビンラディン捕獲が狂気じみた執心へと変貌し、ついにビンラディンが身を隠しているパキスタンにある豪邸を特定することに成功した...。
これ、ビンラディンの捕獲殺害ミッションに挑む特殊部隊を描いたサスペンス映画。若き女性CIA分析官が新たなテロ、同僚の殺害、理解のない上司など、様々な障害や困難にもくじけることなく、粘り強い分析を続け、ビンラディンを追いつめるまでが描かれていた。延々と続く尊厳を無視した卑劣な拷問は凄まじいし、彼女自身も死の恐怖にさらされるところは観ているこちらまで恐怖が伝わってきた。で、やはり凄かったのは、ビンラディンが潜んでいるパキスタンの豪邸への突入シーン。暗視スコープによる映像は物凄い緊迫感で、子供達の泣き叫ぶ声とか、墜落したアメリカ軍のブラックホークとか、パキスタン政府の急襲までのタイムリミットとか、Mayaがビンラディンの遺体を確認するまで、異常な臨場感と緊張感が包まれた。
アメリカのプロガバンダ的側面を感じるものの、心に残る映画でした。
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