「A Clockwork Orange/時計じかけのオレンジ」を観た
1972年に公開されたStanley Kubrick監督の近未来映画「A Clockwork Orange/時計じかけのオレンジ」(1972/Cinema)。1990年ごろこの映画のLaser Discを買って何回観てハマったもの。25年ぶりくらいにひっさびさに観直してみた。
こんなあらすじ。近未来のロンドンが舞台。ベートーヴェンを愛する15歳のAlex(Malcolm McDowell)をリーダーとする少年4人組"Droogs"は、今夜もMilk BarでDrug入りMilkを飲みながら、いつものように無軌道的な暴力行為の計画を立てていた。ホームレスの老人を襲い、敵対する不良グループを襲い、作家の家に押し入っては作家夫婦に暴力をふるった。そんな暴力やSexに明け暮れていたAlexはある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、ルドヴィコ療法という攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされることになるが...。
これ、欲望の限りを尽くす荒廃した自由放任主義と管理された全体主義社会とのジレンマを描いた風刺満載の近未来SF映画。人間の持つ非人間性がこれでもかと描かれている。で、部屋の内装とか家具とか服装とか当時としての未来的な映画美術満載で、そのあたりの違和感は今観てもないんだけど、ともかく暴力シーンは今観ても悪趣味で猥雑。特に人体実験の後、Alexが受ける暴力は因果応報といえばそうなんだけど、やっぱりグロテスクで不快感を感じてしまう。
ともかく感性的で、視覚的インパクトの強い映画だし、暴力と犯罪者更生の皮肉な展開にひきこまれてしまう。またいつか時間をおいて観てみたいと思った。
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