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Tuesday, April 08, 2014

「海賊とよばれた男/百田尚樹」を読んだ

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 今年は集中的に読もうかと思っている作家のひとり百田尚樹さん。世田谷中央図書館で去年の6月に予約してやっと借りれた「海賊とよばれた男」</>(講談社)について。
 こんなあらすじ。1945年8月15日終戦の日、異端の石油会社"国岡商店"を率いる"国岡鐵造"は、戦争によって満州、台湾などの海外資産はもちろんなにもかもを失い、残ったのは借金で、石油会社大手から排斥され売る油もなかった。しかし"国岡商店"は、社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油集めなどでなんとかしのぎながらも、たくましく再生していく...。
 これ、出光興産創業者の"出光佐三"をモデルにした国岡鐡造を主人公とし、石油メジャーの支配を受けない日本を代表する石油会社を作り上げた立役者の伝記ともいえるノンフィクション小説。巨大国際石油資本メジャーたちや日本政府との攻防などを通して、国のために尽くすこと、人を信じるということが物凄い文量と筆力で描かれていた。
 若いころお金を出してくれた日田重太郎への思い、戦争で亡くなった店員そしてなによりも国家のために働き、店員を家族として考え、若人にチャンスを与え、厚い仁義を持っていた"国岡鐵造"。その国岡鐵造という男にひかれる国岡商店の重役や店員たちやリスクを取って彼への融資を決める銀行や法律家といった共鳴者たち...彼のために多くの人間が動かされていくくだりがもうなんとも言えない。
 で、中でも読んでた電車の中で泣いてしまったのは、イランから石油と軽油を日本に持ってくるまでのシーン。世界一の埋蔵量を誇る油田をイギリスのメジャーに支配され、国際的に孤立し、経済封鎖で追いつめられていたイランとギリギリの契約を結び、イギリス海軍が拿捕される危険をかえりみず、"国岡商店"の一隻のタンカー「日章丸」が向かうシーンは思わず泣けてしまった。
 自分の中に愛国心を感じるのはサッカーやオリンピックくらいかと思っていたけど、この本を読んで思い出してしまった。いやー、いい小説だった。

cf. 百田尚樹 読破 List
- 永遠の0(ゼロ) (2006)
- 風の中のマリア (2009)
- モンスター (2010)
- 影法師 (2010)
- 輝く夜 (2010)
- 海賊とよばれた男 (2012)
- 「黄金のバンタム」を破った男 (2012)

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