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Friday, May 09, 2014

「フィードバックファイル2/Asian Kung-Fu Generation」を聴いた

Akg_feedbackfile2 2006年当時裏Best盤と言われたAlbum「フィードバックファイル」。このAsian Kung-Fu Generationの編集盤の第2弾「フィードバックファイル2」(2014/Album)がReleaseされた。
 これ、編集盤というか、2006年以降の裏Best盤的存在。10周年記念ライブで来場者に配布された音源、CDSにカップリングされたいわゆるB面曲、アジカンのライフワーク的なFes."NANO-MUGEN"用Compi盤「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION」収録曲、そしてLive Trackとアジカンファンとしてぜひ持っておきたくなる。このAlbumに入ってる音源はほぼ全部持ってるけど、やっぱりこうやって一つのAlbumとして聴くのがいい。さらに初回限定盤にはDVDが付いてて、2013の"European Tourや"STRAIGHTENERと回った"ASIA CIRCUIT"のLive映像も入ってる。これもたまらない。
 ともかく曲について。まずはDISC 1_CD。
・M-01「ローリングストーン」:2013/9/14,15のデビュー10周年記念ライブ@横浜スタジアムで来場者に配布された音源。伊地知潔の作った音をBaseに曲として完成させた模様。それにしても♪午前3時半からのビートUKも 突然延期になったストーンローゼズも♪とかもツボだけど、4人のROCKをやり続けることをもう一度決意したような気分が伝わってくる。
・M-02「スローダウン」:これも10周年記念ライブで配られた音源。後藤正文のデモ音源を3人Arrangeで作ったとのこと。タメの利いたMelodyがいい。
・M-03「十二進法の夕景」:2006年5月の渋谷AXで初めて聴いた曲。♪夕景 夜が音を立てて 追い出す影 君をやり込めるよう♪、こんな抒情的な歌詞とMelodyがいい。Album「Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2006」に収録。
・M-04「夏蝉」:♪秋が微かに忍び寄るような そんな匂いがした それが僕には寂しかったな 時間がないな ないな♪、Hardな音に夏の風景が浮かぶ。Album「Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2008」に収録。
・M-05「夜のコール」:アジカンらしい疾走感とタメ。Album「Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2009」に収録。
・M-06「白に染めろ」:いい意味でアジカン定番的Power Pop。開放的な音って、そんだけで気持ちいい。CDS「新世紀のラブソング」に収録。
・M-07「ムスタング (mix for 芽衣子)」:「ムスタング」(2008)のRemix Version。Popな彩が加わってる。CDS「ソラニン」に収録。
・M-08「雨上がりの希望」:♪降り出した雨が いつしかの悲しみを日々に流さないように 土に包まって芽吹きを待った 雨上がりの希望♪。ともかく希望にあふれた4BeatのRock Tune。CDS「迷子犬と雨のビート」に収録。
・M-09「ひかり」:311震災に捧げられた歌。♪せめて僕は覚えていよう 東京の街で途方に暮れた日々を せめて僕は覚えていよう 圧倒的なこの無力を♪。誰もが感じて、途方に暮れたことを、そのままの言葉で歌われている。Album「Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2011」に収録。
・M-10「オールドスクール」:Bass山田貴洋作曲のRock Tune。鉄板のDrive感。CDS「マーチングバンド」に収録。
・M-11「リロードリロード」:たった1分52秒の力強いRock Tune。CDS「踵で愛を打ち鳴らせ」に収録。
・M-12「夜を越えて」:♪音楽はあまりに無力なんて常套句に酔っても 世界をただ一ミリでも動かすことが出来るだろうか♪。311震災以降のとまどいとそれを乗り越えていく強い意志がこもってる。Album「Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2012」に収録。
・M-13「冷蔵庫のろくでもないジョーク」:伊地知潔の楽曲。UpperでEdgeの効いたGarage Sound。この「フィードバックファイル2」で個人的Best Trackはこれかもしれない。CDS「それでは、また明日」に収録。
・M-14「ケモノノケモノ」:ZETT Mが弾いてるPianoがとても印象的。♪ケモノになって君を奪えたらな いいのになぁ♪。この歌詞がどっか切ない。CDS「今を生きて」に収録。
・M-15「今を生きて」:喜多、山田、伊地知の3人でTrackを作ってから後藤が入ったという後藤ひとり体制からBandのSkillが完全に上がってた時期。まさに喜びとか悲しみととか全部ひっくるめて生きることを全肯定している軽やかな1曲。映画「横道世之介」主題歌。
・M-16「迷子犬と雨のビート (2010 江東区立若洲公園)」:♪僕たちの現在を 繰り返すことだらけでも そう いつか君と出会おう そんな日を思って 日々を行こう♪ こんなPositiveなMessageが、PositiveなMelodyに乗ってる。しかもアジカン初のHornが導入が新鮮。まさに新しいAnthemが生まれたと思う。
・M-17「アネモネの咲く春に (2012 東京国際フォーラム)」:♪想像を超える出来事が一度に起きて 名前のない悲しみだけが相変わらず今日も 当てどころなく空中に消えました まるで君たちのようです♪。後藤正文の今を綴った言葉が素晴らしい。311以降のActivityによって、絶対進化してると思う1曲。Album「ランドマーク」に収録。
 続いて、DISC 2_DVDに。
 2013の"European Tourや"STRAIGHTENERと回った"ASIA CIRCUIT"のLive映像も入っているんだけど、ともかく熱い。今のStadiumを一杯にするアジカンもいいけど、ほどよい大きさのLive HouseでPlayする演奏もいい。フリーチベットの旗もよかったし、シンガポールで「君という花」を演奏時、Floorから"ラッセーラッセー"のCallが入ったときはちょっと嬉しかった。ともかく貴重な映像集だ。

 というわけで、アジカンの裏Best Album「フィードバックファイル2」。彼らのB面だろうとなんだろうと、どんなところでも決して手を抜かない姿勢が伝わってきた。あ、GotchのSolo Album「Can't Be Forever Young」、やっぱりちゃんと聴こうと思った。

● フィードバックファイル2/Asian Kung-Fu Generation (2014/Album)
=DISC 1_CD=
M-01. ローリングストーン
M-02. スローダウン
M-03. 十二進法の夕景
M-04. 夏蝉
M-05. 夜のコール
M-06. 白に染めろ
M-07. ムスタング (mix for 芽衣子)
M-08. 雨上がりの希望
M-09. ひかり
M-10. オールドスクール
M-11. リロードリロード
M-12. 夜を越えて
M-13. 冷蔵庫のろくでもないジョーク
M-14. ケモノノケモノ
M-15. 今を生きて
M-16. 迷子犬と雨のビート (2010 江東区立若洲公園)
M-17. アネモネの咲く春に (2012 東京国際フォーラム)
=DISC 2_DVD=
"ASIAN KUNG-FU GENERATION 2013 European Tour"
M-01. ブルートレイン (2013.5.31 at O2 Academy Islington,UK)
M-02. Re:Re: (2013.6.2 at Le Bataclan,France)
M-03. 遥か彼方 (2013.6.3 at Gloria,Germany)
"TOKYO FM present EARTH×HEART PROJECT ASIAN KUNG-FU GENERATION×STRAIGHTENER-10th Anniversary-ASIA CIRCUIT"
M-04. ソラニン (2013.12.7 at UNIQLO AX,Korea)
M-05. 君という花 (2013.12.20 at SCAPE Warehouse,Singapore)
M-06. セッション~1980 (2013.12.22 at Legacy Taipei,Taiwan)
* Asian Kung-Fu Generation:Masafumi Gotoh(Vocals,Guitar),Kensuke Kita(Guitar,Vocals),Takahiro Yamada(Bass,Vocals),Kiyoshi Ijichi(Drums)
* Produced by sian Kung-Fu Generation.
* Mastered by Stephen Marcussen at Marcussen Mastering.
* DISC 1 Bonus Live Track:
- M-16:2010.5.29 "ROCKS TOKYO 2010" at Wakasu Park
- M-17:2012.12.14 "TOUR 2012「LANDMARK」" at Tokyo International Forum
- Mixed by Kenichi Nakamura.
* DISC 2 DVD Staff:
- Mixed by Kenichi Nakamura.
- Direction and Produce:Kaori Yasuda
- On-Line Editor:Satoshi Yanagisawa CROSSCO
- MA Engineer:Yasuo Kosuge CROSSO
* KSCL-2370-2371 2014 Ki/oon Music Inc.

cf. Asian Kung-Fu Generation My CD/DVD List
- 崩壊アンプリファー (2003/Album)
- 未来の破片 (2003/CDS)
- 君という花 (2003/CDS)
- 君繋ファイブエム (2003/Album)
- サイレン (2004/CDS)
- リライト (2004/CDS)
- NARUTO-ナルト- ベストヒットコレクション (2004/Album)
- 君の街まで (2004/CDS)
- ソルファ (2004/Album)
- Sol-fa (2004/Album)
- 映像作品集1巻 (2004/DVD)
- 映像作品集2巻 Live at 武道館+ (2005/DVD)
- Asian Kung-Fu Generation presents Nano-Mugen Compilation (2005/Album)
- ブルートレイン (2005/CDS)
- ワールドアパート (2006/CDS)
- ファンクラブ (2006/Album)
- Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2006 (2006/Album)
- フィードバックファイル (2006/Album)
- 或る街の群青 (2006/CDS)
- 映像作品集3巻 Tour 酔杯 2006-2007 The Start Of A New Season (2007/DVD)
- アフターダーク (2007/CDS)
- 転がる岩、君に朝が降る (2007/CDS)
- ワールド ワールド ワールド (2008/Album)
- ムスタング (2008/DL)
- 未だ見ぬ明日に (2008/Album)
- Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2008 (2008/Album)
- 藤沢ルーザー (2008/CDS)
- サーフ ブンガク カマクラ (2008/Album)
- 映像作品集5巻~live archives 2008~ (2009/DVD)
- Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2009 (2009/Album)
- 新世紀のラブソング (2009/CDS)
- ソラニン (2010/CDS)
- 迷子犬と雨のビート (2010/CDS)
- マジックディスク (2010/Album)
- ∀-Turn a/iLL (2010/Album)
- 砂の上 (2011)
- Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2011 (2011/Album)
- マーチングバンド (2011/CDS)
- Best Hit Akg (2012/Album)
- 踵で愛を打ち鳴らせ (2012/CDS)
- Asian Kung-Fu Generation Presents Nano-Mugen Compilation 2012 (2012/Album)
- それでは、また明日 (2012/CDS)
- ランドマーク (2012/Album)
- 今を生きて (2013/Album)
- The Recording at NHK CR-509 Studio (2013/Album)
- フィードバックファイル2 (2014/Album)

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