「カッコウの卵は誰のもの/東野圭吾」を読んだ
ちょいちょい読んできてる東野圭吾さんの本。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「カッコウの卵は誰のもの」(光文社文庫)について。
こんなあらすじ。元オリンピックスキー選手の"緋田宏昌"の娘"風美"は、"カエルの子はカエル"と言われる天才スキーヤーだったが、緋田は新世開発スポーツ科学研究所の"柚木"から、緋田親子の遺伝子を調べさせてほしいと頼まれた。しかし、緋田は娘の風美は彼の実の娘ではないという誰にも知られたくない秘密があり、その申し出を断ってしまう。そんな時、新世開発スキー部宛てに「緋田風美をメンバーから外せ」という脅迫状が届く。柚木が風美の警護に付いて警戒する中、風美が乗るはずだったバスが事故を起こして負傷者が出てしまう...。
これ、DNA研究を通じて、才能の早期発見と育成を目指しつつ、その才能は誰ものなのか、その才能はなんなのかをテーマにした物語。そこに血のつながらない親子の愛情と葛藤とか企業の目論見とかが絡んでいき、予期せぬ展開になっていくんだけど、正直ミステリー小説というものは感じられなかった。なんとなく無理やり感が残り、モヤモヤとした読後感になってしまった。
うーん、東野圭吾さんっていい作家だと思うんだけど、正直当り外れがある。
cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- 嘘をもうひとつだけ (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- カッコウの卵は誰のもの (2010)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)
- 夢幻花 (2013)
- 疾風ロンド (2013)
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