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Friday, July 18, 2014

「怒り/吉田修一」を読んだ

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 ここ最近集中的に読んできた吉田修一さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた最新刊「怒り」</>(中央公論新社)について。
 こんなあらすじ。2011年8月、八王子郊外で"尾木幸則・里佳子夫妻"が惨殺され、血まみれの廊下には、犯人"山神一也"が書いた血文字「怒」が残されていた。それから1年が経ち、房総半島で漁師をする"槙洋平・愛子"親子の前には"田代"と名乗る男が現れ、東京で広告代理店に勤めるゲイの"藤田優馬"の前にはサウナで出会った"直人"という男が現れ、母とともに沖縄の離島へ引っ越した"小宮山泉の前"には"田中"という男が現れる。その3人は前歴がわからない男たちだった...。
 これ、犯人と思われる3人の物語が交互に語られていき、その中でこの男は犯人なのかと疑心暗鬼になっていき、信じたいのに信じられないという人々の悲劇が描かれていく。そこには米兵によるレイプ事件もからんでいき、2冊で500ページを越える大作がイッキに読めてしまった。正直、この殺人事件を起こした犯人の動機とか、なぜ殺人現場に「怒」という文字が残されていたのかというモヤモヤが残ったんだけど、それ以上に人を信じることの難しさと歯がゆさと切なさにハマってしまった。
 この「怒り」にて、現時点で刊行されている吉田修一さんのすべて小説は読了コンプリート。さびしいけど満足感あり。

cf. 吉田修一 読破 List
- 最後の息子 (1999)
- 熱帯魚 (2001)
- パレード (2002)
- パーク・ライフ (2002)
- 日曜日たち (2003)
- 東京湾景 (2003)
- 長崎乱楽坂 (2004)
- ランドマーク (2004)
- 7月24日通り (2004)
- 春、バーニーズで (2004)
- ひなた (2006)
- 女たちは二度遊ぶ (2006)
- 初恋温泉 (2006)
- うりずん/吉田修一・佐内正史 (2007)
- 悪人 (2007)
- 静かな爆弾 (2008)
- さよなら渓谷 (2008)
- あの空の下で (2008)
- 元職員 (2008)
- キャンセルされた街の案内 (2009)
- 横道世之介 (2009)
- 空の冒険 (2010)
- 平成猿蟹合戦図 (2011)
- 太陽は動かない (2012)
- 路(ルウ) (2012)
- 愛に乱暴 (2013)
- 怒り (2014)

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