「Sound City/サウンド・シティ-リアル・トゥ・リール」を観た
Dave Grohl(Nirvana,Foo Fighters)が制作・監督したドキュメンタリー映画「Sound City/サウンド・シティ-リアル・トゥ・リール」(2013/Cinema)について。
これ、伝説のアナログなレコーディング・コンソール"ニーヴ8028"を擁し、現代のRock史を築き上げてきた伝説的Artist達を虜にしてきた知られざるレコーディング・スタジオ"Sound City"の栄光と没落の歴史をひも解いたドキュメンタリー映画。このSound Cityでは、Fleetwood Mac、Neil Young、Tom Petty、Metallica、Nirvana、Rage Against The Machine、Red Hot Chili PeppersなどなどがRockの名盤と言われるAlbumを作ってきた。しかし、Pro Toolsといったデジタル・レコーディング技術の普及に伴い、Sound Cityといったテープ・ベースのアナログ・スタジオは時代遅れとなり、閉鎖されてしまう。この映画では、そんな人の息遣いが感じられるアナログの美学にスポットライトが当てられていて、著名なArtist達のたくさんコメントとともに映画は作られていた。
ともかくこの映画の良さは、Butch Vig、Rick Rubin、Stevie Nicks、Rick Springfield、Neil Young、Barry Manilow、Lars Ulrich、Trent Reznor、Frank Blackといった著名なArtistやProducer達のコメントがいい。加えて、"ニーヴ8028"をDave Grohlが自身のプライベートスタジオに持ち込み、Foo Fightersのメンバー達が、Rick SpringfieldやPaul McCartneyとアナログ・レコーディングをするシーン。Daveらが胸を借りながら音楽を作るところが、最高に感動的だった。
やっぱり音楽って、MP3といった音楽データではなく、人の手によって作られているということが大事なんだな。いいドキュメンタリーでした。
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