« I PRIMI/イ プリミ #11 | Main | 社食 #72 -魚辛濃厚つけ麺- »

Friday, September 26, 2014

「昭和の犬-Perspective kid-/姫野カオルコ」を読んだ

Kaorukohimeno_showanoinu 2014年第150回直木賞を受賞した姫野カオルコさんの「昭和の犬-Perspective kid-」(幻冬舎)。せっかくなんで世田谷区中央図書館で借りて読んでみた。
 こんな話。昭和33年生まれの"柏木イク"の5歳から49歳までの生活が語られている。シベリアからの復員兵である父はイクに理不尽を押し付け、気に入らないと激昂する。母は父を避けているが娘にも冷たい。そんな"毒親"と呼ばれる奇異な性格の父母という愛のない家庭に育ったイクは、東京の大学に進学することで両親から逃げ出す。声が小さく、他人と接するのが苦手なイクは大学卒業後に清掃会社の事務員になり、男性と付き合うこともほとんどなく、穏やかで変化のない日常にひっそりと生きている。そんななにげない出来ごとには、かたわらに犬が(ときに猫も)いた...。
 これ、表紙から想像するような犬のことを中心に書いた本ではなく、昭和から平成にかけて、なんの変哲もなく地味に生きてきた女性を描いた小説。そんな彼女のさりげない日常にはいつも犬がいる。内面に抱え込んだ思いを書くのではなく、淡々とした生活を淡々と描かれていた。どこか懐かしいシーンが続き、それがさりげなく輝いてる。ジワっと染みる1冊でした。
 犬は飼い主に似ると言われるけど、うちの犬も似ているのだろうか。ちなみに食いしん坊なPeaceは絶対俺に似ていると思う...。

cf. 姫野カオルコ 読破 List
- 昭和の犬-Perspective kid- (2013)

|

« I PRIMI/イ プリミ #11 | Main | 社食 #72 -魚辛濃厚つけ麺- »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50720/60376051

Listed below are links to weblogs that reference 「昭和の犬-Perspective kid-/姫野カオルコ」を読んだ:

« I PRIMI/イ プリミ #11 | Main | 社食 #72 -魚辛濃厚つけ麺- »