「六番目の小夜子/恩田陸」を読んだ
最近ご無沙汰な恩田陸さんの小説。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「六番目の小夜子」(講談社文庫)について。
こんな話。この高校には十数年間にわたり、3年に一度サヨコと呼ばれる生徒が見えざる手によって選ばれるという奇妙なゲームが受け継がれていた。そして今年は、"六番目のサヨコ"が誕生する年だった。この高校に美しく謎めいた転校生"津村沙世子"がやってきた...。
これ、1992年に発刊された恩田陸さんのデビュー作。ホラーなのか、ミステリーなのか、青春モノなのかなんとも言えない1冊だけど、これには学園生活や友情や恋愛がつまってる。個人的によかったのは、学園祭の出し物としての"全校生徒による劇台本輪読のシーン"。緊迫感があって、怖いながらも引き込まれてしまった。
正直最後の最後まで、この謎の真相はわからなかったけど、恩田陸さんらしい雰囲気にあふれた作品。ここから始まったと思うとどこか感慨深い1冊だった。
cf.恩田陸 読破 List
- 六番目の小夜子 (1992)
- 光の帝国 常野物語 (1997)
- 月の裏側 (2000)
- ネバーランド (2000)
- puzzle(パズル) (2000)
- ライオンハート (2000)
- ドミノ (2001)
- 図書館の海 (2002)
- ねじの回転-February Moment (2002)
- 蛇行する川のほとり (2004)
- Q&A (2004)
- 夜のピクニック (2004)
- ユージニア (2005)
- 蒲公英草紙 常野物語 (2005)
- エンド・ゲーム 常野物語 (2006)
- 朝日のようにさわやかに (2007)
- 木漏れ日に泳ぐ魚 (2007)
- きのうの世界 (2008)
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