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Wednesday, September 17, 2014

「ケモノの城/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_kemononoshiro ずーっと読み続けてる誉田哲也さん。今回は世田谷中央図書館で借りて読んでみた「ケモノの城」(双葉社)について。
 こんな話。町田市で、17歳の少女が自ら警察に保護を求める110番通報があった。"香田麻耶"と名乗るその少女は全身に傷痕があり、下着もつけていないまま衣服を着ており、自分では住所も言えない場所に1年以上もいたと現場の警官を困惑させる。麻耶が住んでいたと思われるマンションに向かうと、そこには"アツコ"と名乗る若い衰弱した女性がいた。異様な部屋の作り、異臭、浴室の大量の血痕...この部屋で何かが起こっていたことは間違いなく、求めに応じてアツコも署へと連行された。そこから麻耶とアツコが語り始めたことは、まさに悪夢というべき惨劇だった...。
 これ、実際に北九州で起きた、消された一家、殺し合う家族をベースにした小説。監禁、虐待、洗脳...生々しいグロい表現に何度も目を背けたし、読むのをやめようかと思ったほど。臨場感たっぷりに狂気の世界を感じ、精神的にコントロールされていく過程にぐったりとしながら、最後まで救いがない話のままで読み終えてしまった。ともかくこの本の衝撃は激しかったです。

cf. 誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003)
- アクセス (2004)
- 吉原暗黒譚 (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ヒトリシズカ (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 主よ、永遠の休息を (2010)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
- ドルチェ (2011)
- あなたの本 (2012)
- 誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
- 痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
- あなたが愛した記憶 (2012)
- 幸せの条件 (2012)
- ブルーマーダー (2012)
- ドンナ ビアンカ (2013)
- 増山超能力師事務所 (2013)
- Qrosの女 (2013)
- ケモノの城 (2014)

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