「テロルのすべて/樋口毅宏」を読んだ
ちょいちょい読んでる樋口毅宏さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「テロルのすべて」(徳間書店)について。
こんな話。自分達の都合のいいようにルールを決め、今なお世界の覇者気取りでいるアメリカを、僕は心の底から軽蔑している。では、弱者が取るべき行動は何か。自分より弱者を見つけ叩くことではない。強者の脳天に斧を振り上げることではないだろうか。そう、テロルこそもっとも有効な手段なのである。アメリカに原爆を落とすのだ...。
これ、長谷川和彦監督の「太陽を盗んだ男」に捧げられた作品。憎むべきアメリカに原爆を落とすというテロを起こすまでをカウントダウンしながら話が進んでいくんだけど、この作品も樋口毅宏さんらしい過激な嫌悪感だらけの快作になっている。
内容が内容だけに好き嫌いは完全に分かれると思うけど、自分的にはハマった。しかも今回の終わりかたはどこか希望があって、今まで読んできた樋口毅宏作品とは異質だったと思う。というわけで、樋口毅宏作品「日本のセックス」のみ。おいおい読みたいと思います。
cf. 樋口毅宏 読破 List
- さらば雑司ヶ谷 (2009)
- 民宿雪国 (2010)
- 雑司ヶ谷R.I.P. (2011)
- テロルのすべて (2011)
- 二十五の瞳 (2012)
- ルック・バック・イン・アンガー (2012)
- タモリ論 (2013)
- 甘い復讐 (2014)
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