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Thursday, November 27, 2014

「La Terre outragée/Land Of Oblivion/故郷よ」を観た

Laterreoutragee_2 1986年4月26日チェルノブイリ原子力発電所事故によって人生を激変させられた人々の悲痛な姿を描いた映画「La Terre outragée/Land Of Oblivion/故郷よ」(2011/Cinema)について。
 こんなあらすじ。1986/4/26、チェルノブイリから3キロ離れた隣町のプリピャチが舞台。この日若き女性Anya(Olga Kurylenko)は、消防士のPiotrと結婚式を挙げるが、彼らの知らぬ間に原発事故が発生し、Piotrは消火活動に駆り出されて祝賀パーティーの場をあとにしたまま、行方知れずとなり、その数日後、町の住民は軍の命令により強制退去を命じられる。それから10年後、立入制限区域に指定されたこのプリピャチで、Anyaは観光ガイドとして働いていた...。
 原発事故当日の何が起きたかわからない不安感、体と心をむしばむ原発事故の後遺症に苦しむ人々、汚染された土地でも故郷はここしかないという気持ち、、黙々と撮られている映画の中にそんな激しい怒りと思いがつまっている。そして、事故発生から25年が経ち、現地の立入制限区域内で、ドキュメンタリー以外で映画としては初めて撮影されたこの映画。消滅した町の冬の寒々しい殺伐とした光景が本当に痛ましい。
 東日本大震災そして原発事故を描いた映画「あの日~福島は生きている~」(2012)がもう一度観たくなりました。

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