« 鶴の湯@松陰神社 | Main | 「悼む人/天童荒太」を読んだ »

Tuesday, November 25, 2014

「Missing/ミッシング」を観た

Missing 1982年カンヌ国際映画祭でパルム・ドール受賞ということで観てみた「Missing/ミッシング」(1982/Cinema)について。
 こんなあらすじ。1973年戒厳令下のチリで、妻Beth(Sissy Spacek)と暮らしていたアメリカ人Charles(John Shea)が行方不明になった。Charlesの父親Ed(Jack Lemmon)は、現地でBethとともにCharlesの行方を追うが、現地の米国大使館は、なぜか2人に対して非協力的な態度を取り続ける。合衆国の思惑は、軍事クーデターに乗じてチリの政権がアメリカに有利になるよう事態を収拾することだったが、Edは息子Charlesがその犠牲にならないよう動くが...。
 1973年チリで起きた軍事クーデターとそれに巻き込まれた米国人青年の失踪事件という実話をもとにしたサスペンス映画。この映画の凄さはその臨場感とリアルさ。食事中に突如響く銃声、軍部による反体制者への連行、拷問、処刑、虐殺、兵士がいるだけで伝わる圧迫感...たくさんのエキストラによる死体の山などクーデターの恐怖と実態が伝わってくる。若干の古臭さは感じるもののいい映画だと思います。

|

« 鶴の湯@松陰神社 | Main | 「悼む人/天童荒太」を読んだ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「Missing/ミッシング」を観た:

« 鶴の湯@松陰神社 | Main | 「悼む人/天童荒太」を読んだ »