「黒い家/貴志祐介」を読んだ
たまに読みたくなる貴志祐介さんのホラー小説。前からずっと気になってた「黒い家」(角川ホラー文庫)、三茶Tsutayaで勝って読んでみた。
こんなあらすじ。昭和生命京都支社で保険金の査定業務を担当する"若槻慎二"は、保険加入者である"菰田重徳"からの呼び出しを受け、菰田家を訪問するが、そこで菰田家の子供が首を吊った状態で死亡しているのを発見してしまう。事件性の疑いが濃厚であったことに加え、菰田家には以前にも自傷とも疑われる不可解な保険金請求があったことから、警察の判断を待ちつつ昭和生命は保険金の支払いを保留していたが、重徳は執拗に支払いを求める。疑念を抱いた若槻は一連の事件の首謀者を重徳と推測し、妻の幸子宛に注意を促す匿名の手紙を送ってしまう...。
保険金殺人をテーマにしたサイコホラー。人の痛みや犠牲を厭わない冷酷さと残忍さ、事故を偽装する場面の果てしない悪意、家族の腕を切断するなど目を背けたくなる惨殺シーンなど、恐ろしいながらもイッキに引き込まれてしまった。陰湿で悪臭が伝わってくる不気味な世界観、身近に潜んでいそうな悪意と恐怖、いやー完全にハマってしまった。
これ、そもそもこの小説のことを知ったのが、映画「黒い家」(森田芳光監督、大竹しのぶ主演)がきっかけ。いつか映画版の方も観てみたいと思います。
cf. 貴志祐介 読破 List
- 黒い家 (1997)
- 天使の囀り (1998)
- 悪の教典 (2010)
- 鍵のかかった部屋 (2011)
- 雀蜂 (2013)
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