「黒い羽/誉田哲也」を読んだ
ずーっと読み続けてる誉田哲也さん。桜新町Tsutayaでいきなり文庫化された初期作品「黒い羽」(光文社文庫)があったので、買って読んでみた。
こんな話。"君島典子"は、激しい痒みと痛みを伴う右肩にある黒い瑕に幼い頃から苦しんでおり、どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末、典子は主治医"野本"からの遺伝子治療の提案を受け、軽井沢の人里離れた山奥にある研究施設へと向かった。その研究施設に向かう途中の雪道で横転事故に遭遇した典子らはなんとか研究施設にたどり着いたが、そこには何体もの惨殺死体が転がっていた...。
最先端遺伝子治療を行う研究施設を舞台にしたサスペンスホラー。人間の進化形、優等種と劣等種など、緊張感ある惨殺シーンが続く中、研究施設の場面からはまるで映画「バイオハザード」のようなSF的展開にもなっている。正直、先が読める展開だったけど、良くも悪くもラストが小説全体のとしてのトーンを若干中途半端なものにしてしまった気がする。
また姫川玲子シリーズが復活したりと、ずっと気になる作家のひとりです。
cf. 誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003)
- アクセス (2004)
- 吉原暗黒譚 (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ヒトリシズカ (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 主よ、永遠の休息を (2010)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
- ドルチェ (2011)
- あなたの本 (2012)
- 誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
- 痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
- あなたが愛した記憶 (2012)
- 幸せの条件 (2012)
- ブルーマーダー (2012)
- ドンナ ビアンカ (2013)
- 増山超能力師事務所 (2013)
- Qrosの女 (2013)
- ケモノの城 (2014)
- 黒い羽 (2014)
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