「白ゆき姫殺人事件/湊かなえ」を読んだ
最近ごぶさたの湊かなえさんの小説。2014年春の映画化を受けてやっと世田谷中央図書館で借りれた「白ゆき姫殺人事件」(集英社文庫)について。
こんなあらすじ。日の出化粧品の美人会社員"三木典子"が刺されたうえ、焼死体で発見された殺人事件をめぐり、三木と同期で目立たない社員であった"城野美姫"に疑惑の目が集まった。フリーライター"赤星雄治"のもとには、城野美姫に対する同僚、同級生、家族、 故郷の人々ら関係者たちのそれぞれ証言が集まっていく....。
これ、ネット上の炎上や報道被害をテーマにしたサスペンス小説。その構成も、フリーライターによる電話や取材による対象者からの発言、被疑者からの証言、そして、当「しぐれ谷OL殺人事件」関連資料として架空のSNS"マンマロー"上での書き込みや、フリーライターが書いた週刊誌の事件報道で成り立っているもの。無責任な噂話がネットや週刊誌を通して広まっていくんだけど、ともかく目線が陰湿でジワジワと恐ろしいものだった。
それにしても湊かなえさんの小説は、この手の一人称による独り舞台的な作りが多い。とりあえず図書館に「Nのために」を予約しました。
cf.湊かなえ 読破 List
- 告白 (2008)
- 夜行観覧車 (2010)
- 往復書簡 (2010)
- 白ゆき姫殺人事件 (2012)
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