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Wednesday, December 24, 2014

「ヒア・カムズ・ザ・サン/有川浩」を読んだ

Hiroshiarikawa_herecomesthesun たまに読んでる有川浩さん。ニコタマの紀伊国屋で気になって買ってみた「ヒア・カムズ・ザ・サン」(新潮文庫)について。
 これ、「ヒア・カムズ・ザ・サン」と「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」の2つの話が収録されている。それぞれこんなあらすじ。
 ・「ヒア・カムズ・ザ・サン」:
 編集者の"古川真也"は、手に触れた物に残る記憶が見えてしまう特殊な能力を持っていた。そのおかげで上手く世渡りをすることができていたが、その一方で真っ直ぐに小説家にぶつかる同僚の"大場カオル"を羨ましいと思っていた。ある日、雑誌の特集で人気の海外ドラマシリーズの特集を組む事になり、そのドラマの脚本家"HAL"は日本人で、カオルの父親"白石晴男"なのだと言う...。
 ・「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」:
 "真也"と"カオル"は交際3年目を迎え、真也は結婚を視野に入れていた。だが真也は高校時代のトラウマで、自分に特殊な能力があることをカオルに伝えられていなかった。真也は勇気を持ってカオルに自分の能力を告げると、あっさりと受け入れてくれた。それと引き換えに、死んだと聞かされていたカオルの父親が生きていることを知らされる...。
 これ、手に触れた物に残る記憶が見えるサイコメトリーの主人公をめぐる家族の再生の物語。「ヒア・カムズ・ザ・サン」と「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」は同じ題材を扱っていつつも、それぞれがアナザーストーリーで、「ヒア・カムズ・ザ・サン」の方は離れていた父親とその親友の愛にあふれ、「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」は自尊心のために嘘をつく父親とその娘が心を開いていく過程が描かれている。どちらの父親も家族と娘を愛していたのに伝え方が不器用過ぎて、見えなかった想いが切なくて、最後は暖かい話になっていた。
 図書館戦争シリーズは正直アマアマで若干ひいてしまったけど、この有川浩さん、いいかもしれない。これからボチボチ読んでいきたいと思います。

cf.有川浩 読破 List
- 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (2006)
- 図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (2006)
- レインツリーの国 (2006)
- 図書館危機 図書館戦争シリーズ(3) (2007)
- 図書館革命 図書館戦争シリーズ(4) (2007)
- 別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5) (2008)
- 別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ(6) (2008)
- ヒア・カムズ・ザ・サン (2011)

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