「虚ろな十字架/東野圭吾」を読んだ
ちょいちょい読んでる東野圭吾さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「虚ろな十字架」(光文社)について。
こんなあらすじ。11年前娘を強盗に殺害され、いまではペット葬儀屋を営む"中原道正"は、その当時の担当刑事だった"佐山"の訪問を受け、離婚した元妻の"小夜子"が殺されたことを知った。中原と小夜子は、娘殺害の犯人の"蛭川"が死刑になることだけを望み、一緒に裁判を戦ったが、たとえ犯人が死刑になろうとも娘は戻らないという虚しい事実に直面し、離婚してしまったのだった...。
この本、死刑制度と罪と償いという殺人の贖罪がテーマの重い1冊。死刑制度が正しいのか、罪を犯したものと被害を受けたものが納得いく答えにたどり着けないという難しいテーマが描かれていた。ただ個人的には、富士の樹海で行われた史也と沙織の恋愛の悲しい結末のほうがひっかかった。
ヘビーな小説だったけど、読んでよかったと思います。
cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- 分身 (1993)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- 嘘をもうひとつだけ (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- パラドックス13 (2009)
- カッコウの卵は誰のもの (2010)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)
- 夢幻花 (2013)
- 疾風ロンド (2013)
- 虚ろな十字架 (2014)
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