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Thursday, February 12, 2015

「ニューヨーク・シティ・マラソン/村上龍」を読んだ

Ryumurakami_newyorkcitymarathan もう30年近く読み続けてる村上龍さん。大学生の頃読んだ「ニューヨーク・シティ・マラソン」(集英社文庫)を部屋の本棚から見つけ出し、ひっさびさに読んでみた。
 失われた青春と$2,000の賭け金のためにN.Y.C.を走る売春婦の話(「ニューヨーク・シティ・マラソン」)、傷を癒しにリオにやってきたレーサーの話(「リオ・デ・ジャネイロ・ゲシュタルト・バイブレイション」)、羽虫が大量発生した香港のとある町で羽虫が残したエキスを脳髄注入したダンサーの話(「蝶乱舞的夜総会(クレイジー・バタフライ・ダンシング・ナイトクラブ)」)、バンドのギャラを横領した男の話(「ハカタ・ムーン・ドッグ・ナイト」)、ハリケーン襲来のフロリダのプールで出会ったテニス選手の話(「フロリダ・ハリー・ホップマン・テニス・キャンプ」)、亡くなった息子を思い出しつつもあるテニス選手に心を寄せる老夫婦の話(「メルボルンの北京ダック」)、脳波でやり取りができる少年の話(「コート・ダ・ジュールの雨」)、出張でパリにやってきて、夜のガイドを要求し続けた広告代理店の男の話(「パリのアメリカ人」)、そしてだまされることが逆にうれしい詐欺師の話(「ローマの詐欺師」)といった8つの短編集。
 コートダジュール、パリ、フロリダ、ローマ、香港、ニューヨーク、メルボルン、リオデジャネイロ、そして日本の九州博多...どの話も世界の都市を舞台にし、そこに住んだり、訪ねたりとした人々がそれぞれ主人公になっている。出会って、交わって、スレ違って、離れていくという異邦人として目線が、村上龍さんらしい冷静な筆致で描かれている。性やドラッグも描くことで話としてのあやふやな疾走感と、祭の後の寂寥感が同居してて、なかなかよかった。
 今から30年前、村上龍さんの初期の短編集。ひさびさに読もうと思ってよかったかも。

cf. 村上龍 読破 List
- 限りなく透明に近いブルー (1976)
- 海の向こうで戦争が始まる (1977)
- コインロッカー・ベイビーズ (1980)
- 走れ!タカハシ (1986)
- ニューヨーク・シティ・マラソン (1986)
- 69 sixty nine (1987)
- 愛と幻想のファシズム (1987)
- 超電導ナイトクラブ (1991)
- 長崎オランダ村 (1992)
- 昭和歌謡大全集 (1994)
- 五分後の世界 (1994)
- 村上龍映画小説集 (1995)
- ヒュウガ・ウイルス~五分後の世界II (1996)
- ストレンジ・デイズ (1997)
- イン ザ・ミソスープ (1997)
- 共生虫 (2000)
- 希望の国のエクソダス (2000)
- 2days 4girls (2002)
- 半島を出よ (2005)
- 空港にて (2005)
- 盾 Shield (2006)
- 美しい時間/小池真理子・村上龍 (2006)
- 案外、買い物好き (2007)
- 歌うクジラ (2010)
- 逃げる中高年、欲望のない若者たち (2010)
- 心はあなたのもとに (2011)
- 櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている (2012)
- 55歳からのハローライフ (2012)
- 自由とは、選び取ること (2013)
- 賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ。 (2013)

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