「Holy Motors/ホーリー・モーターズ」を観た
鬼才Leos Carax監督が「Pola X/ポーラX」以来13年ぶりに撮った長編映画「Holy Motors/ホーリー・モーターズ」(2012/Cinema)について。
こんなあらすじ。大富豪で銀行家のOscar(Denis Lavant)は、Celine(Edith Scob)が運転する白いリムジンに乗り込んで豪邸をあとにし、パリ市内へ向う。リムジンの中でOscarは服を着替え始め、やがて橋のたもとでリムジンから降り立ったのは、すっかりみすぼらしい身なりのホームレスの女に変身したOscarだった。その後も彼は、Motion Captureの役者、謎の怪人Merde、殺し屋、死の床についた老人、ごく平凡な父親などに次々と変身しながら、さまざまな人生の断片を演じていく...。
これ、白いリムジンに乗り次々と11人の人格に変身しながら、それぞれの人生をリアルに演じた男の長く不思議な1日を描いたファンタジー映画。白いリムジンに乗り、クライアントから注文に従い、指定の人物になり切り、その人物として行動する。そんな生活をひたすら繰り返す主人公が描かれているんだけど、その映像は幻想的で、幻と現実の間を浮遊している感覚に陥ってくる。特に花を食いまくる怪人のシーン、Motion Captureでの絡み合う男女のシーンは凄まじかった。
あらためて、Leos Carax監督に脱帽。ほんと独創的な映画でした。
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