「The Grand Budapest Hotel/グランド・ブダペスト・ホテル」を観た
去年観まくったWes Anderson監督の映画。やっと観れた「The Grand Budapest Hotel/グランド・ブダペスト・ホテル」(2014/Cinema)について。
こんなあらすじ。1932年、東欧ズブロフカ共和国が舞台。"グランド・ブダペスト・ホテル"は名コンシェルジュGustave H.(Ralph Fiennes)の完璧な接客が評判でヨーロッパ一の超高級ホテルと呼ばれていた。移民の少年Zero(Tony Revolori)はそのホテルのベルボーイ見習いになり、Gustaveの指示を忠実にこなしていた。ある日Gustaveと懇意だった富豪の常連女性客Madame D.(Tilda Swinton)が何者かに殺され、彼女の遺言で名画"少年と林檎"がGustaveに贈られることになるが同時に殺人容疑がGustaveにかけられてしまう。GustaveはZeroと一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡りる...。
これ、欧州の一流ホテルを舞台に常連客の殺人事件と遺産争いに巻き込まれた伝説のコンシェルジュと彼を慕うベルボーイが事件を解明すべく繰り広げる冒険を描いた群像ミステリー。スラップスティックで少々エロなコメディなんだけど、流れとしてミステリー。世間ズレした人々のシニカルな愛情が伝わるんだけど、ひとえに軽やかなテンポとリズム、独特な映像美のおかげ。セピアだったり鮮やかだったり、横に流れたり、線対象だったり、凝りに凝った映像の中、繰り出されるエピソード達に引き込まれてしまった。さらにAdrien Brody、Willem Dafoe、Jeff Goldblum、Edward Norton、Jude Law、Harvey Keitel、Bill Murrayといった豪華キャストが惜しげもなくつぎ込まれ、ちょっとした役を楽しんで演じてることにもニヤリとしてしまう。ほんと映像で見る絵本みたいな映画だった。
「The Royal Tenenbaums/ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001)、「The Life Aquatic with Steve Zissou/ライフ・アクアティック」(2004)、「Moonrise Kingdom/ムーンライズ・キングダム」(2012)と去年ハマったWes Anderson監督。寓話性のある世界観はほんとに楽しい。まだ観ていない作品もあるので、これからもちょいちょい観ていきた。
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