「Bethlehem/ベツレヘム 哀しみの凶弾」を観た
民族的対立が続くパレスチナ自治区を舞台にした映画「Bethlehem/ベツレヘム 哀しみの凶弾」(2013/Cinema)について。
こんなあらすじ。イスラエルが統治下に置くパレスチナ自治区岸のベツレヘム。イスラエルの諜報機関の一員Raziは、パレスチナ過激派組織の動向を探るべくパレスチナ人少年のSanfurを情報屋として利用していた。Sanfurは指名手配されている過激派組織の幹部Ibrahimの弟で、Raziは長い時間をかけてSanfurとの信頼関係を築き上げてきた。そんなある日RaziにSanfurを犠牲にしてでもIbrahimを暗殺せよとの命令が下り、RaziはSanfurから得た情報をもとに急襲作戦を決行し、暗殺に成功した。一方、自分のせいで兄が殺されたことを知ったSanfurは衝撃を受ける...。
これ、パレスチナ人の少年を情報屋として利用することで敵対する過激派組織の動きを探ろうとするイスラエルの諜報部員と反発を強める少年の葛藤を描いたサスペンス政治映画。イスラエルやパレスチナの治安維持の実態がリアルに描かれていて、残酷な現実に引き込まれた。中東のニュースはなかなか実態がわからず、そのまま自分の中で流れてしまうことが多いけど、この映画をみてとてもひっかかった。綺麗ごとでは済まされない政治映画、観てよかったです。
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「室町無頼」を観た #2(2025.07.10)
- 「The Apprentice/アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」を観た(2025.07.09)
- 「室町無頼/垣根涼介」を読んだ(2025.07.03)
- 「フロントライン」を観た(2025.06.29)
- 「凶気の桜」を観た(2025.06.26)
Recent Comments