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Thursday, May 07, 2015

「ロストデイズ/大崎善生」を読んだ

Yoshioohsaki_lostdays ほぼ読み尽した大崎善生さんの作品。最新刊「ロストデイズ」(祥伝社)を世田谷中央図書館を借りて読んでみた。
 こんなあらすじ。30歳半ばで娘"恵美"を授かった"西岡順一"は、子供の誕生の喜びとは裏腹に、妻"由里子"との関係がこのままあり続けるのか不安を抱いていた。妻との距離をつかめなくなった矢先、自分の意に沿わない人事異動に、順一はアルコールに逃げていくが、由里子は静かに見守っていた。そんなある日、大学時代の恩師で娘の名付け親でもある大島危篤の報が届く。2人は急遽、教授夫妻の住むニースへ旅立つ...。
 恋をして、結婚して、子供ができて、でも漠然とした不安や違和感が生まれて、見失った夫婦の絆を探し、自分の生きる意味を見つめ直すという恋愛小説。自分たちは人生の頂に近づいているのか、頂にいるのか、頂から下りだしているのか...それを主人公は自問しまくる。冷静で低温で静謐だけどどこか熱い大崎善生さんらしい文体に、その自問が自分にも伝達してきた。ニースにジェノヴァ、自分の終の棲家も漠然と考えだしたくなった1冊でした。

cf. 大崎善生 読破 List
- 聖の青春 (2000)
- 将棋の子 (2001)
- パイロットフィッシュ (2001)
- アジアンタムブルー (2002)
- 九月の四分の一 (2003)
- ドナウよ、静かに流れよ (2003)
- ロックンロール (2003)
- 孤独か、それに等しいもの (2004)
- 別れの後の静かな午後 (2004)
- ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 (2005)
- 優しい子よ (2006)
- タペストリーホワイト (2006)
- 傘の自由化は可能か (2006)
- スワンソング (2007)
- ディスカスの飼い方 (2009)
- 存在という名のダンス (2010)
- Railway Stories (2010)
- ランプコントロール (2010)
- ユーラシアの双子 (2010)
- 西の果てまで、シベリア鉄道で -ユーラシア大陸横断旅行記 (2012)
- エンプティスター (2012)
- 赦す人 (2012)
- 孤独の森 <「存在という名のダンス」改題> (2012)
- ロストデイズ (2015)

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