「いつか海に行ったね/久美沙織」を読んだ
三茶のTSUTAYAを徘徊中、"読み終えて初めてわかるこのタイトルの本当の意味にあなたは必ず涙する!"というオビにひっかかって買ってみた久美沙織さんの「いつか海に行ったね」(祥伝社文庫)について。
こんなあらすじ。小学2年生の"小中千博"は、「おとーさんげんきですか。...いつかうみにいったね」で始まる絵日記を夏休みの宿題として提出したが、もう一人の少年が「嘘だ!」「だって先生、昼間の青い海なんか、見られるわけないじゃないか」と噛みついた。子供達の世界が闇に閉ざされて久しい中、人は誰も昼の世界を見ることはできなかった...。
これ、鳥の大量死から始まったパンデミックなパニック・ホラー小説。避けることはできず、緩やかに人類が終末を迎える中、ジワジワと追いつめられる恐怖が描かれていて、イッキに読んでしまった。
ともかく叙情感いっぱいなホラー小説。ま、ラストで涙が出ることはなかったので、オビのコメントは煽りすぎだと思います。
cf. 久美沙織 読破 List
- いつか海に行ったね (2001)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「新装版 ハゲタカ/真山仁」を読んだ(2023.11.28)
- 「いいお湯でした。/小山薫堂(原案)・冬川智子(作画)」を読んだ(2023.11.27)
- 「決戦は日曜日/高嶋哲夫」を読んだ(2023.11.22)
- ROCKIN'ON JAPAN OCTOBER 2023(2023.11.21)
- 「トリップ/角田光代」を読んだ(2023.11.19)
Recent Comments