「Der Himmel über Berlin/Wings of Desire/ベルリン・天使の詩」を観た
今から27年前の大学生の頃、映画館に観に行ったWim Wenders監督の「Der Himmel über Berlin/Wings of Desire/ベルリン・天使の詩」(1987/Cinema)。ひさしぶりに観直してみた。
こんなあらすじ。西ドイツの首都ベルリン。大人になった人間からは姿が見えない守護天使Damiel(Bruno Ganz)は、長年人間達の生活を見届け、寄り添うように見守ってきた。だが、孤独な人々を助けられないことに悩んでいたDamielは、親友の天使Cassiel(Otto Sander)に、永遠の命を捨ててでも人間になりたいと打ち明けた。ある日、サーカス小屋に迷い込んだDamielは、そこで見た空中ブランコの曲芸師Marion(Solveig Dommartin)に想いを寄せるようになった...。
これ、30年ほど前まだ壁があったベルリンを舞台に人間になりたいと望む天使を描いたWim Wenders監督のファンタジー作品。都会で暮らす人間が抱く夢や現実や孤独や愛が乾いた情感たっぷりに描かれいているんだけど、まず天使の視点ではモノクロに、人間の視点ではカラーに写る映像が強烈で美しい。さらにPeter Falkが本人役として登場し、かつては天使だったという設定で見えない天使に語りかけるシーンがいい。またNick Cave and the Bad Seedsがそのままの役柄で設定で登場し、Liveを行うシーンもかっこいい。
27年前に観た時はどこか映像イメージ先行の映画かと思っていたけど、あらためて観るとどこか抜けた感じが心地よかった。2011年にベルリンに行った時、点在するベルリンの壁を観たり、映画に出てきた天使の銅像を観たり、この映画のことを思い出した。またいつか行ってみたい。
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