Wednesday, July 29, 2015
ずっとハマって読んでる作家・伊坂幸太郎さん。以前単行本で読んだことがある「あるキング」(徳間書店)を含め、雑誌連載版、単行本版、徳間文庫版のすべてを収録した「あるキング-完全版-」(新潮文庫)は刊行された。せっかくなんで世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
あらためてこんなあらすじ。仙醍にある弱小地方プロ野球球団「仙醍キングス」の熱烈なファンである両親のもとに生まれた「山田王求」。「王が求め、王に求められる」ように、そして「王」と「求」の文字を繋げると「球」になる「王求」と名づけられた1人の少年。生まれた時から彼のずば抜けた才能に気づいた両親によって、プロ野球選手になるべく育てられた王求は、仙醍キングスへ入団するために超人的な力が備わった選手に育っていった...。
本当の天才が現れたとき、人はそれをどう受け取るのかをテーマにした作品。すべての記録を塗り替える素質を持ちながら、世間は彼に味方をせず、逆に才能を潰そうとする。そこにはゆがんだ正義があり、嫉妬があり、暴力が存在している。
群像劇の手法で王を描いた雑誌掲載版、シェイクスピアを軸に寓話的色彩を強めた単行本版、そして伊坂さんらしいギリギリのユーモアを盛り込んだ徳間文庫版...。今回3つのVersionの「あるキング」を読んだが、作者が微妙にかつ意思を持って変えていることで、読んだ印象は確かに変わる。たたこの試み自体は面白いんだけど、正直3つを連続して読むとだんだんゲンナリしてきて、読破するのに時間もかかってしまった。出版のたびに文章を直し続ける伊坂さんの努力には敬意を表するものの、飽きてしまったのも事実。やっぱり時間を置いて読むほうが性に合ってると思いました。
cf. 伊坂幸太郎 読破 List
- オーデュボンの祈り (2000)
- ラッシュライフ (2002)
- 陽気なギャングが地球を回す (2003)
- 重力ピエロ (2003)
- アヒルと鴨のコインロッカー (2003)
- チルドレン (2004)
- グラスホッパー (2004)
- 死神の精度 (2005)
- I LOVE YOU/伊坂幸太郎・石田衣良・市川拓司・中田永一・中村航・本多孝好 (2005)
- 魔王 (2005)
- 魔王(文庫) (2005)
- 砂漠 (2005)
- 終末のフール (2006)
- 陽気なギャングの日常と襲撃 (2006)
- フィッシュストーリー (2007)
- 絆のはなし/伊坂幸太郎x斉藤和義 (2007)
- ゴールデンスランバー (2007)
- 実験4号 -後藤を待ちながら (2008)
- Re-born はじまりの一歩/伊坂幸太郎・瀬尾まいこ・豊島ミホ・中島京子・平山瑞穂・福田栄一・宮下奈都 (2008)
- モダンタイムス (2008)
- あるキング (2009)
- あるキング-完全版- (2015)
- SOSの猿 (2009)
- オー!ファーザー (2010)
- バイバイ、ブラックバード (2010)
- 『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために ポスタル・ノベル編 (2010)
- マリアビートル (2010)
- 文藝別冊 総特集 伊坂幸太郎 (2010)
- 3652-伊坂幸太郎エッセイ集- (2010)
- 仙台ぐらし (2012)
- PK (2012)
- Happy Box/伊坂幸太郎・山本幸久・中山智幸・真梨幸子・小路幸也 (2012)
- あの日、君と Boys/ナツイチ制作委員会(編)・伊坂幸太郎(著)・井上荒野(著)・奥田英朗(著)・佐川光晴(著)・中村航(著)・西加奈子(著)・柳広司(著)・山本幸久(著) (2012)
- 夜の国のクーパー (2012)
- しあわせなミステリー/伊坂幸太郎・中山七里・柚月裕子・吉川英梨 (2012)
- 最後の恋 MEN'S -つまり、自分史上最高の恋。-/朝井リョウ・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・越谷オサム・白石一文・橋本紡 (2012)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 残り全部バケーション (2012)
- ガソリン生活 (2013)
- 死神の浮力 (2013)
- 首折り男のための協奏曲 (2014)
- Wonderful Story/伊坂幸犬郎・犬崎梢・木下半犬・横関犬・貫井ドッグ郎 (2014)
- アイネクライネナハトムジーク (2014)
- キャプテンサンダーボルト/阿部和重・伊坂幸太郎 (2014)
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Tuesday, July 28, 2015
2011年の1st「Noel Gallagher's High Flying Birds」に続くNoel Gallagher's High Flying Birdsの2nd「Chasing Yesterday」(2015/Album)。ここ数カ月じっくり聴いてきたのでそろそろ書いてみる。
あのJohnny Marrも参加したこのAlbum、Titleは「Chasing Yesterday」とどこか栄光のOasisの影を追いかけるような意味深なものだけど、Modern Rockでどこかレトロで古めかしい雰囲気。Noel自身によるSelf-ProduceということでとてもPersonalな作品。2015年の重要なRock Albumの1枚かと。
曲について書いてみる。
・M-01「Riverman」:音数の少なさとジワジワくる秀逸なMelody。このAlbumの名盤さがこの1曲を聴いただけで予感させる。
・M-02「In The Heat Of The Moment」:このAlbumからの1st CDS。Chorusの斬新さとPopさとPsycheさがたまらない。FunkyなRock Tune。
・M-03「The Girl With X-Ray Eyes」:David Bowieにオマージュを捧げた曲。とことんパクって和らげたとのこと。
・M-04「Lock All The Doors」:Oasisの初期を彷彿させるLoudで荒々しいGuitar Rock。Liveで聴きたい。
・M-05「The Dying Of The Light」:Noel真骨頂の泣きの美メロ。ほんと鳥肌が立つ。
・M-06「The Right Stuff」:PsychedelicなJazz Tune。幻想的で密室的な空気感が好き。
・M-07「While The Song Remains The Same」:音の厚さを感じさせないArrangeの妙が冴える。
・M-08「The Mexican」:Brassの分厚い音が重なっていく豪華な大人のRock Tune。
・M-09「You Know We Can't Go Back」:陽性で転がるRock Tune。
・M-10「Ballad Of The Mighty I」:これもザクザクとしたMelodyとPianの旋律がいいBalanceになっている。
Noelのさらなる進化を感じさせる1枚。Liamの動静を含めてもう何十年もこの兄弟から目が離せない...。
● Chasing Yesterday/Noel Gallagher's High Flying Birds (2015/Album)
M-01. Riverman
M-02. In The Heat Of The Moment
M-03. The Girl With X-Ray Eyes
M-04. Lock All The Doors
M-05. The Dying Of The Light
M-06. The Right Stuff
M-07. While The Song Remains The Same
M-08. The Mexican
M-09. You Know We Can't Go Back
M-10. Ballad Of The Mighty I
* Written by Noel Gallagher.
* Produced by Noel Gallagher except M-06 and 08 Which Were Co-Produced with The Amorphous Androgynous.
* Recorded by Paul'Strangeboy'Stacey at Strangeway Studios,London,England.
* Mixed by Craig Silvey at Toast,London,England.
* Mastered by Greg Caribi at Sterling Sound,NYC,USA.
* JDNCCD18 2014 Sour Mash Records Ltd.
cf. Noel Gallagher's High Flying Birds My CD/DVD List
- Noel Gallagher's High Flying Birds (2011/Album)
- If I Had A Gun... (2011/CDS)
- International Magic Live at The O2 (2012/DVD)
- Chasing Yesterday (2015/Album)
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Luc Besson製作のサバイバルサスペンス映画「Intersections/Collision/インターセクション」(2013/Cinema)について。
こんなあらすじ。新妻Taylor(Jaimie Alexander)は愛人Travis(Charlie Bewley)と共謀し、新婚旅行先のモロッコで夫Scott(Frank Grillo)を殺害する計画を立てていた。だが実行に移そうとした矢先、砂漠の真ん中でScottの車が、Travisの車と修理中のバンを巻き込んで多重事故を起こしてしまう。町までは遥かに遠く、携帯も通じない状況の中、夫婦と愛人、護送中のダイヤ密輸犯や他人の赤ん坊を連れた若い女性、謎の修理工などワケありの男女が取り残された...。
車の多重事故により、砂漠の真ん中に取り残された男女達が生き残るために繰り広げる駆け引きを描いたサバイバルサスペンス映画。その場にいる人物全員がひとクセもふたクセもあり、腹にイチモツを抱えている。状況に応じてお互いに繰り返す駆け引きと思惑が絡み合って、先がまったく読めない展開が面白い。多重事故を起こすまでのアクションシーンはLuc Bessonらしいんだけど、それ以降は完全な心理描写が続くので、いつものLuc Besson映画ではないことが予想外でよかったです。
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Monday, July 27, 2015
昨日7/26(日)は、月島にあるNkjm宅へ。N先輩、Nkmrくん、Okiさん、Tkmtねぇーさんの旧AP系メンツが集まりBBQをすることに。ここNkjm宅にお邪魔するのは2回目だけど、35度を超えこの夏一番の暑さになった月島でワインと肉と綺麗な夜景でお腹いっぱいになりました。
Paul君・MkさんのBBQや料理をいただきながら、ダラダラと飲んだり食べたり、途中寝てしまいすっかりくつろがせていただきました。あー、おいしかった。また来たいです。ごちそうさまでした。
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Sunday, July 26, 2015
酷暑の中、今日の昼飯は豪徳寺の「中華料理 丸長」で、「野菜つけめん」(600円也)。キャベツとモヤシが茹でられた野菜の下には、ツルツルとした味わいの自家製の細麺。つけダレはおろし生姜、刻み葱、メンマ、叉焼、海苔の入った濃厚醤油ダレ。かつおと酸味と唐辛子が効いていて、特に酸味と生姜の風味が、野菜の味を引き立ててくれる。ほんと夏にぴったりなさわやかな味です。それにしても、この丸長さん、奥行きのある店内はカウンターがなく、テーブル席のみ。ほんと歴史を感じる佇まい。メニューも豊富で次回は焼きめしを食べてみたい。ごちそうさまでした。
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今日も暑い世田谷地方。6時前に起き、暑くなる前にLoveとPeaceをチャリに乗せて、駒沢公園ドッグランへ。まだ6時半前だというのに、とても混んでる。この暑さじゃしょーがない。
ともかくLoveは絶好調で走りまくり、Peaceに寄ってくる他のわんこ達に吠えかかっている。そんなPeaceはLoveに守られながらも、歩いてた。しっかしこの暑さ、早朝ドッグランを続けよう。
いったん家に帰って、わんこ達にご飯をあげてから、ひとりでもう一度駒沢公園へ。約5kmほどを歩いたり、走ったり。物凄い汗が出て、Tシャツ、びしょびしょ。ヘトヘトだけど気持ちいい。
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Saturday, July 25, 2015
ゆうべのアルコールを消費すべく、夕方から駒沢公園へ行き、7kmほど走ったり、歩いたり。フェスもそろそろなので、BGMはくるりのAlbum「君の住んでいた街」。しっかし今日も暑かった...。
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Peace、今年2回目のサマーカット。前回よりさっぱり。
Loveはサマーカットの代わりに、家でシャンプー。その後は、桜新町の「トリミングサロン ALAMON」で、いつもの通り、Loveの爪切り、肛門腺絞り、足裏と足回り毛カット、ひげ切りもやっていただいた。うーん、さっぱり。
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7/25(土)の朝飯、Kitさんにいただいたマルちゃんの「やきそば弁当」(濃厚甘口)。北海道限定販売とのことでとっても貴重品。甘みとコクが白ご飯によく合う。湯切りの湯でスープを作るのもにくい。あーうまかった!! ありがとう、Kitさん!!
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昨日はKitさんとの交流シリーズ第2弾。本来なら銀座でカラオケだったんだけど、いろいろあって、まずは五反田の「京都北白川 ラーメン 魁力屋」にて、生ビール、三種盛り、手羽先を経て、「特製醤油味玉ラーメン」をいただく。ここで、Kitさん、Kwmrくん、Knちゃん、Msさんが集合。その後、五反田の居酒屋さんにもう1軒。で、結局は「カラオケ館」へ。それにしても、さだまさし「防人の詩」がこんなに盛り上がる曲だとは思わなかった。また行きましょう。ごちそうさまでした。
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1次会は五反田で初めての「京都北白川 ラーメン 魁力屋」へ。チャーシュー、メンマ、キムチの三種盛り、手羽先をビールでいただいてから、ラーメンは「特製醤油味玉ラーメン」(750円也)を麺カタ、背脂多めでいただく。炊き上げた鶏と醤油にチャッチャな背脂が浮いた濃口スープ。麺はストレートの細麺。これに、薄切りのバラ叉焼、青葱、メンマ、半熟の味玉という構成。京都の有名チェーン店とのことだけど、見た目以上にとてもあっさり。たくわんと葱が入れ放題なのもちょっとうれしい。次回はみそラーメンと焼きめしを狙いたい。ごちそうさまでした。
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Friday, July 24, 2015
ちょっと古いけど「rockin'on 7 July 2015」、気になった記事を書いてみる。
●FUJI ROCK FESTIVAL '15
SMASHの日高正博氏と渋谷陽一によるFUJI ROCK対談。特に今年はFoo Fighters、Muse、Noel Gallagher's High Flying Birdsのヘッドライナーを中心に、Ride、Ash、Motor Head、ONE OK ROCK、椎名林檎と攻めたLine Up。死ぬまでに一度行きたいFes.。
これ以外の記事では、映画「Cobain モンタージュ・オブ・ベック」、Steve Aoki New Album "Neon Future.II "、Giorgio Moroder New Album "Deja-vu"、The Rolling Stones Album "Sticky Fingers"、Ash New Album "KABLAMMO!"など。
追記:忘れないように、気になるCD/DVDを。
・Drones/Muse (Album)
・Sticky Fingers-Super Deluxe Edition-/The Rolling Stones (Album)
・Neon Future.II/MSteve Aoki (Album)
・Deja-vu/Giorgio Moroder (Album)
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Thursday, July 23, 2015
中1の頃、野球の練習をさぼって観に行った「Grease/グリース」(1978/Cinema)。37年ぶりに観直してみた。
こんなあらすじ。高校生のDanny(John Travolta)とSandy(Olivia Newton-John)は、夏休みの避暑地で知り合った。ひと夏の恋で終わったはずだったが、Sandyは父の転勤でDannyと同じ高校に転校してきた。Sandyは思いがけない再会に喜ぶが、T Birdsという不良グループのリーダーであるDannyは仲間の手前、つれない素振りをする。2人は気持ちがすれ違い、喧嘩することもあるが、新たな恋を育んでいく...。
これ、1959年のアメリカの高校生達の恋や青春を描いた青春ミュージカル。リーゼントヘアで歌い踊りまくるTravolta、しょぼいレースシーンとか正直こっぱずかしいシーンも満載なんだけど、ともかく音楽がいい。70年代のDisco Tune満載だし、Olivia Newton-JohnとJohn Travoltaによる「You're The One That I Want/愛のデュエット」は今聴いても盛り上がる。
中1の小僧的には楽しそうだけど、まだちょっと早い映画。でも、今観れば全然アリだし、むしろ懐かしい。「Saturday Night Fever/サタデー・ナイト・フィーバー」に続き楽しませてもらいました。
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Wednesday, July 22, 2015
ここ数年集中的に読んでいる作家のひとり池井戸潤さん。三茶Tsutayaで買って読んでみた「シャイロックの子供たち」(文春文庫)について。
これ、東京第一銀行長原支店を舞台にし、銀行員達の葛藤を描いた連作短編群像小説。そろぞれこんな話。
・「歯車じゃない」:
長原支店副支店長の"古川"は高卒たたき上げの反エリートの人物。一方、同支店"小山"は融資課で有名大学卒の現代っ子。古川の不祥事の責任を自分に擦り付けられたことを知った小山は、古川に反抗的な態度を取り続ける。それに腹を立てた古川はとうとう小山に手をあげてしまう...。
・「傷心家族」:
大城戸工業への融資案件を任された融資課員の"友野"は、この融資を決めなければ自分と家族の未来がないと崖っぷちに立っていた。一方、大城戸工業の社長"大城戸"は、昔東京第一銀行に見捨てられたあてつけに、無情にも競合するライバル銀行からの融資を受けるという...。
・「みにくいアヒルの子」:
東京第一銀行長原支店で100万円が紛失した。支店メンバー総動員で無くなった100万円を探したところ、女子行員の"北川愛理"のカバンの中から、その日の日付が印刷された帯封が発見された。愛理は有能な女子行員で、疑いをかけられたが、愛理の上司である課長代理"西木"は彼女を信じた。そして、古川副支店長をはじめ、支店のトップたちはポケットマネーを払い、事件をうやむやにしてしまった...。
・「シーソーゲーム」:
業務課の課長代理"滝野"は支店のエースとしてバリバリと実績を上げていたが、同じ業務課の課長代理"遠藤"は、真面目に仕事をこなしているが業績が伴わない。そんな中、遠藤が大口の取引先をものにした。その取引先の社長に挨拶するために、遠藤の上司"鹿島"は遠藤と一緒に出かけたが、鹿島が行った場所はとある神社だった...。
・「人体模型」:
人事部長の"坂井"は、とある男の経歴をみて、その男の人となりを肉付けしていた。その男は長原支店の営業課相談グループ課長代理"西木"だった。その西木は何者かとバーで落ち合った直後、失踪してしまっていた...。
・「キンセラの季節」:
かつて甲子園を目指し野球に打ち込んだ銀行員"竹本"は、運命のいたずらによって野球の夢を断たれ、高校を卒業後、銀行員となった。そんな竹本は失踪中の"西木"の後任として臨時で西木の仕事を担当していた。そこで竹本は西木が支店の行員達の指紋を採取していたことを知る...。
・「銀行レース」:
検査部の"黒田"は、長原支店で起きた100万円紛失事件の調査を進めていた。そこで支店のトップたちが100万円をポケットマネーで埋めていた事実にたどり着いたが、逆に黒田の過去を知る支店長"九条"にゆすられてしまう...。
・「下町蜃気楼」:
融資課の新人"田端"は、女子行員"北川愛理"とともに、支店のエース"滝野"が行っていた架空融資に疑いを持ち、真相を突き止めていく...。
・「ヒーローの食卓」:
長原支店のエース"滝野"は自分の幼少時代を思い出しつつ、今の愛する家族への思いとともに癒着という自分の犯した罪に押しつぶされていく...。
・「晴子の夏」:
長原支店で働く"晴子"は3年前に自殺で夫を失い、西木の死を知る。愛理と話すうちに、西木は殺されたのではなく自主的に失踪したのではという疑念を持つ...。
とある東京の町の銀行を舞台に、現金紛失事件が起こり、その後銀行員が失踪する。この事件を軸に、高卒たたき上げの人物の誇りとか、格差のある社内恋愛とか、理想と現実と人生の岐路とか、家族への想いとか、上がらない成績への焦りとプレッシャーとかがこれでも描かれている。不正に至るまでの過程など、銀行内部がリアルに描かれ、ノンフィクション小説のようだった。普通に働き、家族とともに幸せを実現することの難しさに、身がつまされた。
この"シャイロック"とは、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」に登場する悪徳高利貸しのこと。腐敗しきった話ばかりだったけど、読み終わってひっかかった小説だった。
cf. 池井戸潤 読破 List
- 架空通貨 (2003)
- 仇敵 (2003)
- 株価暴落 (2004)
- 銀行仕置人 (2005)
- シャイロックの子供たち (2006)
- 鉄の骨 (2009)
- 民王 (2010)
- 下町ロケット (2010)
- 新装版 不祥事 (2011)
- かばん屋の相続 (2011)
- ルーズヴェルト・ゲーム (2012)
- ようこそ、わが家へ (2013)
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2013年に行われたBruce SpringsteenのTribute Live「A MusiCares Tribute To Bruce Springsteen」(2014/DVD)がWOWOWで放送された。せっかくなんで観てみた。
グラミー賞を主催するNARASが行っている"MusiCares Person of the Year」。これは慈善活動など音楽界に貢献をしたArtistに対して贈られる賞なんだけど、2013年に受賞したのはBruce Springsteen。今回の映像は2013/2/8にLAで行われたTribute Liveで、Patti Smith、Jackson Browne、Tom Morello、Elton John、StingらBossの曲を演奏し、Boss本人もThe E Street BandとともにLiveを行っていた。
特によかったのはPatti Smithの「BECAUSE THE NIGHT」、Ben Harperらの「ATLANTIC CITY」、Munford & Sunsの「I'M ON FIRE」、Kenny Chesneyの「ONE STEP UP」、Tom MorelloとJim Jamesによる「THE GHOST OF TOM JOAD」、John Ledgendの「DANCING IN THE DARK」、Stingの「LONESOME DAY」、Neil Young & Crazy Horseの「BORN IN THE USA」、Boss本人らによる「THUNDER ROAD」と「BORN TO RUN」と「GLORY DAYS」あたり。
Boss本人のはにかんだ笑顔が最高だった。
● On Air Set List:A MusiCares Tribute To Bruce Springsteen (2014/DVD)
M-01. ADAM RAISED A CAIN/Alabama Shakes
M-02. BECAUSE THE NIGHT/Patti Smith
M-03. ATLANTIC CITY/Natalie Maines,Ben Harper and Charie Musselwhite
M-04. AMERICAN LAND/Ken Cassy
M-05. MY CITY IS RUINS/Mavis Staples and Zac Brown with Fred Martin & The Levite Camp of The Urban Entertainment Choir
M-06. I'M ON FIRE/Munford & Suns
M-07. AMERICAN SKIN(41 SHOTS)/Jackson Browne & Tom Morello
M-08. MY HOMETOWN/Emmylou Harris
M-09. ONE STEP UP/Kenny Chesney
M-10. STREETS PHILADELPHIA/Elton John
M-11. HUNGRY HEART/Juanes
M-12. TOUGHER THAN THE REST/Tim McGraw and Faith Hill
M-13. THE GHOST OF TOM JOAD/Tom Morello and Jim James
M-14. DANCING IN THE DARK/John Ledgend
M-15. LONESOME DAY/Sting
M-16. BORN IN THE USA/Neil Young & Crazy Horse
M-17. WE TAKE CARE OF OUR OWN/Bruce Springsteen
M-18. DEATH TO MY HOMETOWN/Bruce Springsteen with Tom Morello
M-19. THUNDER ROAD/Bruce Springsteen & The E Street Band
M-20. BORN TO RUN/Bruce Springsteen & The E Street Band
M-21. GLORY DAYS/Bruce Springsteen & The E Street Band with Friends
* Filmed Live at L.A,CA on 8th Feb.2013.
* Executive Producers:Neil Portnow,Kristen Madsen,Scott Pascucci
* Produced by Dana Tomarken,Tim Swift,Kristi Foley.
* Directed by Lean Knoles.
* 2014 MusiCares Foundation.
cf. Bruce Springsteen My CD/DVD List
- Nebraska (1982/Album)
- Magic (2007/Album)
- London Calling Live in Hyde Park/Bruce Springsteen & The E Street Band (2010/DVD)
- Wrecking Ball (2012/Album)
- A MusiCares Tribute To Bruce Springsteen (2014/DVD)
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Tuesday, July 21, 2015
南アのケープタウンを舞台にしたサスペンス映画「Zulu/ケープタウン」(2013/Cinema)。面白そうだったので観てみた。
こんなあらすじ。不可解な児童失踪事件が多発していた南ア・ケープタウンで、元人気ラグビー選手の娘が惨殺死体で発見された。酒と女に溺れ、自堕落な生活を送る刑事Brian(Orlando Bloom)や、その上司でズールー人の警部Ali(Forest Whitaker)らが捜査に乗り出す中、被害者の女性は殺害された時に新型の薬物を服用していたことが判明し、その薬物は多発している児童失踪事件の現場にも遺されていたものだった。その薬物の成分を知った2人は、売人を追いかけるうち、事件の裏に潜む犯罪組織が関わっていることをつかんでいく...。
アパルトヘイトの弊害がいまなお残る南アフリカの大都会ケープタウンを舞台に、そこに巣食う深い闇の世界をあぶり出すサスペンス映画。治安の悪い都市、根強い黒人差別、何度も描かれる惨殺シーンなど重いシーンが続くんだけど、見応えは十分。安定感のあるForest Whitakerの演技はいいし、さらに2枚目のイメージを捨て、自堕落なやさぐれ刑事を演じたOrlando Bloomも熱演していた。なかなかの佳作だった。
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先日ニコタマで観た「Mad Max:Fury Road/マッドマックス 怒りのデス・ロード」。その時に買ったパンフレットについて。
最近映画館にあまり行かないので、今の主流かどうかわからないけど、まずは横サイズの製本に映画のワンシーンを贅沢に切り取りまくった数々の写真がいい。で、載ってる内容なんだけど、登場人物に加え、何台も出てくる改造マシンの解説がいい。また「北斗の拳」の原作者である武論尊がインタビューに答えてて、「北斗の拳の舞台設定の、核戦争後の荒廃した世界というのはマッドマックス2の影響」とパクリを認めているのがとても潔い。
さらに過去のマッドマックス3作の劇場用プログラムが載っていて、相当凝ったパンフになっている。またいつか映画館で観てみたい映画です。
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Monday, July 20, 2015
今日も猛暑の世田谷地方。梅雨も明けたみたいで、ほんとに暑い。まずはLoveとPeaceをチャリに乗せて、駒沢ドッグランに。7時前だというのに結構人が出てる。
Loveが元気一杯に走ってたし、Peaceもそれなりに歩いてた。昨日無事に今年のドッグラン利用登録が済んだので、この夏もちょいちょい行きましょう。
その後は駒沢大学駅近くのマックで朝マック。ソーセージエッグマフィン、たまに食べるとほんとにうまい。
で、いったん家に帰ってLoveとPeaceのご飯をあげてから、ひとりでもう一度駒沢公園へ。酷暑の中、汗だくになりながら、歩いたり、走ったり。夏フェスも近いんで、暑さに慣れないと....。
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Sunday, July 19, 2015
「せたがやホタル祭りとサギ草市」の後、今日の夕飯はひさびさに世田谷線世田谷駅近くの「世田谷ホルモン 良ちゃん」へ。牛系が品切れしていたのが残念だったけど、いろいろいただきく。生ビールからホッピーへ移動し、おいしかった。しっかしクーラーの効いた部屋もいいけど、蒸し暑い店内でホルモンを食べるもいい。ごちそうさまでした。
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世田谷ボロ市通り、夏の風物詩「せたがやホタル祭りとサギ草市」。ホタル観て、盆踊り観て、タコ焼き食べて、タンドリーチキン食べた。ハァーヨイヨイ!!
cf. せたがやホタル祭りとサギ草市
- 2015
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今日の朝から暑い世田谷地方。5時過ぎには起き、7時前にはLoveとPeaceを連れて、暑くなる前に松陰神社あたりを散歩。その後は家でソーメンを食べてから、LoveとPeaceを連れて駒沢公園へ。駒沢ドッグランの利用登録を済ませた。これで今年も遊べる。で、いったん家に帰って、LoveとPeaceを残し、もう一度駒沢公園へ行き、歩いたり、走ったり。物凄い量の汗をかいた。暑かったけど、気持ちよかった。
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今日もめちゃめちゃ暑い中、昼飯は駒沢の「餃子の王将」にて、「ジャージャー麺」(580円也)。豚の挽肉と細かく切ったタケノコ、シイタケなどを豆味噌で炒めた濃厚な肉味噌と中細の縮れ麺。これに千切りのキュウリ、モヤシ、紅ショウガ。暑さの中、この濃厚さがたまらない。一緒にたのんだ「油淋鶏」も美味しかった。それにしても王将はあなどれない。ごちそうさまでした。
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Saturday, July 18, 2015
今日からちょっとうれしい3連休スタート。ニコタマバーゲンの前に今日の昼飯は、ひさびさの「BUFFET THE VILLA」でビュッフェなランチ。で、なんだかんだで、この写真にのってる料理、すべてを完食し、ワインも飲みまくりの完飲。あー苦しいけど、幸せ、幸せ。ごちそうまさでした。
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Friday, July 17, 2015
2011年、インディーズ時代にクリープハイプがReleaseしたMini Album「待ちくたびれて朝がくる」(2011/Album)について。
どこかFolkっぽいMelodyで、感情を掻き毟るGuitarで、センシティブなハイトーンのVocalで、聴いてるこっちのヒダを刺激する。このAlbumもその通り。切迫感と平常感が入り混じってる佳作だと思う。
ともかく曲について。
・M-01「あの嫌いのうた」:♪嫌い 嫌い 嫌い 嫌い 嫌いと突き放したって結局ここに帰ってくるんだよ♪と思ってても、♪キライ♪を連呼する。まさに裏返しで表裏一体の唄。
・M-02「欠伸」:♪さよなら バイバイ じゃあね またね 結局ここには何もないけれど バイバイ じゃあね またね よかったらまた遊びにきてね♪。掻き毟るVocalがしみる。
・M-03「バブル、弾ける」:♪誰のせいだよ 誰のせいだよ 誰のせいだよ これは イライラするよ イライラするよ イライラするよ♪。この長谷川カオナシのPartがいい。
・M-04「愛は」:バンドやってる奴が彼女に捧げる唄。微笑ましい。
・M-05「グレーマンのせいにする」:長谷川カオナシ作詞作曲。尾崎世界観と長谷川カオナシの2人のVocalがいい。優柔不断でコウモリな奴をグダグダ絡んでしつこく断罪する唄。
・M-06「グルグル」:♪壮大な宇宙の仕組みも 大好きなシチューの仕込みも なかなか素直になれずに お気に入りは増える♪。この歌詞、いいです。
・M-07「ウワノソラ」:♪大好きと大嫌いの間で のたうち回ってる♪。この女々しい葛藤があるからこのBandがひっかかるんだと思った。
2010年のAlbum「踊り場から愛を込めて」もちゃんと聴かねば。
● 待ちくたびれて朝がくる/クリープハイプ (2011/Album)
M-01. あの嫌いのうた
M-02. 欠伸
M-03. バブル、弾ける
M-04. 愛は
M-05. グレーマンのせいにする
M-06. グルグル
M-07. ウワノソラ
* クリープハイプ:尾崎世界観(Vocal/Guitar),小川幸慈(Guitar),小泉拓(Drums),長谷川カオナシ(Bass/Chorus)
* Recorded and Mixed by Fumiaki Unehara(swing bamboo studio).
* Mastered by Soichiro Nakamura(Peace Music).
* Executive Producer:Akiharu Funakoshi
* PRM-008 2011 Primitive Inc.
cf. Creep Hyp My CD/DVD List
- 待ちくたびれて朝がくる (2011/Album)
- 死ぬまで一生愛されてると思ってたよ (2012/Album)
- 吹き零れる程のI、哀、愛 (2013/Album)
- クリープハイプ名作選 (2014/Album)
- 一つになれないなら、せめて二つだけでいよう (2014/Album)
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もう何回も観ているコーエン兄弟の「Barton Fink/バートン・フィンク」(1991/Cinema)。ひさびさに観直してみた。
あらためてこんなあらすじ。1941年、N.Y.C.で社会派の劇作家として活躍していたBarton Fink(John Turturro)はハリウッドに招かれ、レスリングを題材にしたB級映画の脚本を書くことを押しつけられた。Bartonに用意されたホテルは不気味な雰囲気で、なかなか筆が進まず、スランプ気味の毎日に陥っていた。やがてBartonはふとしたきっかけで隣室のセールスマンJCharlie(John Goodman)と知り合い、意気投合する...。
ハリウッドに招かれた劇作家が、宿泊先のホテルで思いも寄らぬ悪夢に見舞われる様を描いた作品。で、この映画の凄さはじっとりした圧迫感。眠りの邪魔をする蚊、歓喜の悪い部屋での異様な蒸し暑さと息苦しさといった肌にまとわりつく生理的な圧迫感と、脚本の〆切に追い込まれる中、筆がまったく進まない焦り、そしてそれらが呼び起こす精神的崩壊と悪夢をジワジワと伝えてくれる。
理解できない異常世界と不条理を描いた傑作だと思います。
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Thursday, July 16, 2015
仕事で新橋に行った際にいつか行こうと思っていた「濃厚鶏そば 麺屋 武一」。それがちょっと前に「濃厚鶏そば たけいち」として三軒茶屋にオープンしてた。いただいたのは「濃厚鶏骨醤油そば(ちいこつしょうゆ)」(730円也)。鹿児島産の若鶏をドロドロになるまで炊いた濃厚鶏白湯スープに珍しい醤油スープ。ともかく濃度が高く、ポタージュのよう。鶏の臭みはなく、醤油も強くないのでとても美味しい。麺はストレートの細麺。これに焼いたむね肉と蒸したもも肉の2種類の鶏チャーシュー、穂先メンマ、長ネギ、水菜、海苔、鶏のつくね、そして玉ねぎ。この玉ねぎは濃厚スープのいいアクセントになってるし、途中入れた粉山椒もいい刺激。セットで食べた「小ライスと肉汁鶏餃子」(350円也)も、淡泊になりがちな鶏餃子が、肉汁が入っていてとてもジューシーで白ご飯によく合う。ここもう少し掘ってみたい。ごちそうさまでした。
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湘南のオフィスでお仕事終了後、会社のメンツで打ち上げ。場所は藤沢駅の「藤沢 磯小屋」。磯小屋ということで、アワビ、ホタテ、サザエといった焼き物から刺身、かまなどなど海の幸を堪能。うん、うまい!! それにしても最近今のメンツで仕事をするようになり、だんだん慣れてきて楽しくなってきた。またいきたいです。ごちそうさまでした。
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昨日はひさびさの湘南オフィスで仕事。で、昼飯はひっさびさに藤沢駅「カレーショップ シュクリア」で「チキンカツ目玉カレー」(900円也)。別皿で来る大きめのチキンカツ、中辛でどろっとしたコクのある濃厚ルー、多めのご飯そして半熟の目玉焼き。ひさびさの湘南で、最初に食べたいと思ったのが、シュクリアのカレーだった。ごちそうさまでした。
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Wednesday, July 15, 2015
昔から好きなCoen兄弟の映画。先日観直した「The Big Lebowski/ビッグ・リボウスキ」(1998)に続き、「The Hudsucker Proxy/未来は今」(1994/Cinema)もひさびさに観直してみた。
こんなあらすじ。1958年の大晦日、自殺を決意したNorville Barnes(Tim Robbins)は、自分の人生を振り返る。大学を卒業したNorvilleは、N.Y.で職探しに励むが、なんとかハッドサッカー社の郵便室に職を得た。一方、ハッドサッカー社のWaring Hudsucker(Charles Durning)社長は突然ビルから飛び降りて自殺した。そこで、会社買収を狙うSidney J.Mussburger(Paul Newman)ら役員達は、会社の株価を下げるため、Norvilleを新社長に選んだ。やがて思惑通り会社の株は暴落し、乗っ取り作戦は成功するかに見えたが、苦し紛れにNorvilleが考えた新商品が大ヒットする...。
これ、Coen兄弟が企業を舞台にしたファンタジックコメディー。正直、今となっては大袈裟な演技とか古臭さは感じるものの、斜に構えたコメディーセンスはさすがCoen兄弟という感じ。テンポ感も気持ちいいし、高層ビルから人間が真っ逆さまに落下する場面などはシャープな映像センスが伝わってくる。滑稽でシニカルな人物描写などたまに観るにはいい佳作だと思う。
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Tuesday, July 14, 2015
ずーっと読み続けてる誉田哲也さん。世田谷中央図書館でやっと借りれた「インデックス」(光文社)について。
これ、あの「ストロベリーナイト」で始まった姫川玲子シリーズの最新連作短編集。それぞれこんなあらすじ。
・「アンダーカヴァー」:
池袋署強行犯捜査係に"姫川玲子"が着任した直後に、硝子食器の卸問屋での社長の縊死事件が発生した。姫川は資金繰りが苦しい中、融資をしてくれた会社があったことを知り、硝子食器の卸問屋で発注書を調べ始める...。
・「女の敵」:※「誉田哲也 All Works」に収録済み。
あのストロベリーナイト事件で、"姫川玲子"は初めての部下らしい部下だった"大塚真二"を殉死で失った。墓参りを終えた姫川と今泉と石倉は入った喫茶店で真面目だった大塚とかかわった事件について話しだす...。
・「彼女のいたカフェ」:
未冬はとある本屋のブックカフェに採用され、ある女性客を特別に意識するようになった。その客は背が高く、姿勢が良く、綺麗な二重瞼をし、3-4時間本を読み続け、たまに居眠りをしていた...。
・「インデックス」:
池袋を震撼させた連続殺人事件「ブルーマーダー事件」。犯人グループの逮捕により一応の収束をみたものの、主犯が末期患者であるため、被害者の数やその犯行が解明されていなかった。そんな中、"姫川"に本部の捜査一課に異動が決まったものの、人事の事情で池袋署と兼任だった...。
・「お裾分け」:
"姫川"が池袋署に来て1年8ヶ月、本部捜査と本署当番を休みなく繰り返す日々に忙殺され、警部試験の筆記試験で不合格になっていた。そんな中、人事的な動きがかかり、本部復帰を果たす。新しいメンバーと仕事を始めた新生姫川班は資産家強盗殺人事件の捜査を担当する...。
・「落としの玲子」:
姫川は、管理官"今泉"に、上司の"山内係長"とともに捜査一課殺人犯捜査十一係の今後の人事の件で、居酒屋の個室に呼ばれる。新生姫川班に無関心な山内は早々に居酒屋をあとにするが、元姫川班のメンバーを集めたい姫川は、今泉に要望を繰り返す...。
・「夢の中」/「闇の色」:
墨田区の路上で殺傷事件が発生した。被害者3名のうち、男性1名は死亡し、女性1名が軽傷、もう1名の女性は意識不明の重傷だった。被疑者は確保できたものの自殺を図り、意識不明の重体で、身元を示す所持品は持っていなかった。行きずりの通り魔事件か、狙われた殺人事件かわからないまま、新生姫川班が捜査を進める...。
これ、池袋署強行犯捜査係という所轄に異動した姫川玲子は、行方不明の暴力団関係者、巧妙に正体を隠す詐欺犯、売春疑惑、路上刺殺事件を担当しつつ、本部復帰のチャンスを掴むまでを描いた短編集。特に本部戻るまでの葛藤や新生姫川班メンバーとのギクシャクした感じなど、姫川が人事に悩むあたりが新しい。ただ、「夢の中」と「闇の色」では人間の恐ろしいエゴと無関心やグロテスクな描写もあり、なかなかの佳作だった。
ずっと読んでる姫川玲子シリーズ、今後の展開も楽しみです。
cf. 誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003)
- アクセス (2004)
- 吉原暗黒譚 (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ヒトリシズカ (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 主よ、永遠の休息を (2010)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
- ドルチェ (2011)
- あなたの本 (2012)
- 誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
- 痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
- あなたが愛した記憶 (2012)
- 幸せの条件 (2012)
- ブルーマーダー (2012)
- ドンナ ビアンカ (2013)
- 増山超能力師事務所 (2013)
- Qrosの女 (2013)
- ケモノの城 (2014)
- 黒い羽 (2014)
- 歌舞伎町ダムド (2014)
- インデックス (2014)
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Space Shower TVの旬の特定ArtistをPick Upする番組「V.I.P.」。2010年5月Album「マジックディスク」Release時、2012年1月Best盤「Best Hit Akg」Release時と観てきたASIAN KUNG-FU GENERATIONだけど、今回のNew Album「Wonder Future」のReleaseを受けての「V.I.P.-ASIAN KUNG-FU GENERATION-」もしっかりと観てみた。
今回のこの特別番組では、この番組のためにStudio Recording Liveが行われ、4曲が披露されているんだけど、このStudio Liveに加えて、音楽評論家田中宗一郎氏によるインタビューが収録されている。このインタビューがとてもいい。ソロ活動を経て、アジカンの4人でやることの意義、後藤正文が提示した「ヘビー&ラウド」というコンセプト、映画「Sound City/サウンド・シティ-リアル・トゥ・リール」でも出てきたDave Grohl(Nirvana,Foo Fighters)のスタジオの卓で録ることの意味、Foo FightersのAlbum「Wasting Light」をリファレンスにしたこと、Albumの核となったM-03「Winner and Loser/勝者と敗者」とM-11「Opera Glasses/オペラグラス」について、なによりもシンプルなエイトビートとして作られた「Easter/復活祭」、南米ツアーへの思い...Album「Wonder Future」に込めたメンバーの思いが伝わってきた。
ともかく「Wonder Future」のヘビロテ状態が続く...。
● On Air Set List:V.I.P.-ASIAN KUNG-FU GENERATION-
M-01. Standard/スタンダード
M-02. Easter/復活祭
M-03. Little Lennon/小さなレノン
M-04. Planet of the Apes/猿の惑星
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Monday, July 13, 2015
小学6年生だった1977年、八王子東宝という映画館で観て以来、もう何回観たかわからない「八甲田山」(1977/Cinema)。ひさびさに観直してみた。
こんなあらすじ。明治34年(1901年)10月、日露戦争の開戦がいよいよ目前に迫る中、弘前第8師団の第4旅団本部において、寒冷地での予行演習が必要不可欠との号令が下され、翌明治35年(1902年)1月、厳冬の八甲田山において雪中行軍が敢行されることになった。弘前第31連隊の徳島大尉(高倉健)は少数精鋭の27名の部隊を率いて弘前側から行軍を開始し、一方、青森第5連隊の神田大尉(北大路欣也)は大隊長の山田少佐(三國連太郎)の意向により、総計210名の大部隊を率いて青森側から八甲田山に挑む...。
これ、明治35年(1902年)に青森第5連隊が雪中行軍の演習中に遭難し、210名中199名が死亡した未曽有の悲劇「八甲田雪中行軍遭難事件」を題材にした大作映画。やはりこの映画の素晴らしさは、極限状態での組織のありかた、指導者のありかた、その責任の重さを真っ向から語った点。ここは何回観ても特に三國連太郎氏が演じた山田少佐の存在はひどいものだし、彼に進言できなかった人々には歯がゆさを覚える。また、実際に真冬の八甲田山で敢行された長期ロケでの迫真の吹雪の映像は凄まじいし、穏やかな時に雄大な八甲田山の美しさも見事だった。
もう一度、新田次郎さんの原作小説「八甲田山死の彷徨」が読みたくなった。
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Sunday, July 12, 2015
今日の夕飯は、ひさびさに二子玉川にある「つばめグリル」(玉川高島屋S・C店)。いただいたのは、「つばめ風ハンブルグステーキ」に、「自家製スモークチキンとロメインレタスのシーザーサラダ」。シャキシャキのレタスのシーザーサラダを食べてから、ハンブルグステーキへ。合わせたて粗挽きの食感と焼きたての肉汁がたまらない。和風とかもおいしいけど、やっぱりこれが鉄板だ。ごちそうさまでした。
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今日の昼飯は、土日しかオープンしていない上馬のうどん屋「麦 上馬 朝日屋」で「夏野菜天ぶっかけおろし」(1,120円也)。ピーマン、なす、いんげん、レンコン、さつまいも、ズッキーニ、おくら、パプリカなどの夏野菜の天ぷらを、梅肉おろしでいただく。今日みたいなクソ暑い夏の日にぴったりのさわやかさ。ごちそうさまでした。
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今日も真夏の暑さの世田谷地方。早朝、わんこ達の散歩を済ませ、駒沢公園でランニング。BGMはくるりの「The Pier」。日頃の飽食を反省して、走ったり、歩いたり。しっかし暑かった....。その後は公園のベンチで休憩。もう少しで伊坂幸太郎さんの「あるキング 完全版」を読み終える。
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Saturday, July 11, 2015
お坊さんにお経をあげていただき、父親の新盆は無事に終了。で、夕飯は「うなぎ 重兵衛」(元本郷店)の"うな重"の出前をいただく。今年初めてのうなぎということで、やっぱり美味い。それにしても最近の鰻の価格は結構なもんで、ほんとに高級料理だと思います。ごちそうさまでした。
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父親の新盆のために午後から八王子へ。その前にひさびさに京王八王子駅近くの「とんかつ かつや」で腹ごしらえ。いただいたのは、「ソースカツ丼」(490円也)。やっぱり、ソースとキャベツととんかつは本当に合う。それにしてもこの店、とても混んでました。ごちそうさまでした。
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ドッグランで遊んでから、早朝から開いてる「KOMAZAWA PARK CAFE」へ。いただいたのは、「ブレックファーストプレイト」(700円也)で、スクランブルエッグと食パンを選択。いい塩加減のスクランブルエッグ、サラダ、キヌアと麦のマリネなどなかなかのお味。ただちょっと量は少ないかな。ごちそうさまでした。
このCafe、わんこと一緒に入れるけど、わんこはバックに入れて、床だし、えさやりも水やりもダメという条件付き。ひざに抱っこしてあげられないので、ちょっとわんこ達は不満気味。ま、ドッグカフェではないので仕方がないと思うけど、ちょっと使いにくいかな...。
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7月に入ってやっと晴れた週末の世田谷地方。暑くなる前にLoveとPeaceをチャリに乗せて、早朝の駒沢公園ドッグランへ。7時ごろということもあり、結構空いてる。
7月に入って、暗証番号も変わったことを気づかず、ドックランに来てしまったが、なんとか入れた。早く区役所で登録せねば。で、Loveは絶好調で吠えまくって、ほかのわんこを追いかけてた。Peaceはたまに歩いたり、日陰を探したりとマイペース。さ、早く登録を済ませ、早朝のドッグランに行きまくろう。
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7/10(金)、念願のRock飲み。1次会は「目黒リパブリック」でビール飲みながらいろいろ話し、ジワジワとRock談義してから、2次会は「コート・ダジュール 目黒駅西口店」にてカラオケ。ともかく完全におかしいモードになりRockを歌いまくった。しっかし、このメンツ、Sngさん、Snmyくん、KcさんにMtzkくん。みんな接点あるけど、こうして話しまくって、歌いまくるのははじめて。いやー、面白かった。なんなこの会、ずっと続きそうな予感。ごちそうさまでした。
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Friday, July 10, 2015
今から27年前の大学生の頃、映画館に観に行ったWim Wenders監督の「Der Himmel über Berlin/Wings of Desire/ベルリン・天使の詩」(1987/Cinema)。ひさしぶりに観直してみた。
こんなあらすじ。西ドイツの首都ベルリン。大人になった人間からは姿が見えない守護天使Damiel(Bruno Ganz)は、長年人間達の生活を見届け、寄り添うように見守ってきた。だが、孤独な人々を助けられないことに悩んでいたDamielは、親友の天使Cassiel(Otto Sander)に、永遠の命を捨ててでも人間になりたいと打ち明けた。ある日、サーカス小屋に迷い込んだDamielは、そこで見た空中ブランコの曲芸師Marion(Solveig Dommartin)に想いを寄せるようになった...。
これ、30年ほど前まだ壁があったベルリンを舞台に人間になりたいと望む天使を描いたWim Wenders監督のファンタジー作品。都会で暮らす人間が抱く夢や現実や孤独や愛が乾いた情感たっぷりに描かれいているんだけど、まず天使の視点ではモノクロに、人間の視点ではカラーに写る映像が強烈で美しい。さらにPeter Falkが本人役として登場し、かつては天使だったという設定で見えない天使に語りかけるシーンがいい。またNick Cave and the Bad Seedsがそのままの役柄で設定で登場し、Liveを行うシーンもかっこいい。
27年前に観た時はどこか映像イメージ先行の映画かと思っていたけど、あらためて観るとどこか抜けた感じが心地よかった。2011年にベルリンに行った時、点在するベルリンの壁を観たり、映画に出てきた天使の銅像を観たり、この映画のことを思い出した。またいつか行ってみたい。
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Thursday, July 09, 2015
2015/7/9(木) 仕事のついでもかねて大井町へ。Obさん紹介の「ラーメン信者」が売り切れだったため、前から気になってた「麺屋 焔」へ。いただいたのは、「味玉塩らぁめん」(780円也)。鶏ベースの澄んだスープは後をひくコクがある。昆布や野菜、豚なども出汁を感じる。麺はすっきりスープによく絡む細麺。これにトロトロの炙り叉焼、水菜、繊細な薄さの細切りメンマに半熟の味玉。丁寧にうまくまとまってる1杯だと思います。日頃こってり系か醤油系が多い中、ひさびさのヘルシーな塩を堪能。ごちそうさまでした。
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2007年にReleaseされたOasisのドキュメンタリー映像「Lord Don't Slow Me Down」。このDVDに収録されていた「Oasis:Live from Manchester」(2007/DVD)がMTVで放送されたので、ひっさびさに観見直してみた。
これ、2005/7/2に地元Manchester Stadiumで行われたOasisの凱旋Live。1曲目から観客が前方に押し寄せ、柵が破壊され、Liveが中断してしまう。やはり地元ということで、盛り上がりも凄まじい。あらためてもう一度観ると、5曲目の「The Importance Of Being」などは今のNoel Gallagherの世界観にも通じるし、いろいろと発見がある。
特によかったのは、「Cigarettes And Alcohol」、「The Importance Of Being」、昔から好きな「Little by Little」、Noiseまみれの「Acquiesce」、これもいい「Songbird」、イントロからのシンガロングに鳥肌が立つ「Live Forever」、超名曲の「Wonderwall」、「Rock'n' Roll Star」、これまた全部歌える「Don't Look Back in Anger」、The Whoのカバー「My Generation」あたり。
やっぱりOasisって凄いBandだった。Beady Eyeも解散してしまったし、Liamの動向が気になる中、今でも再結成を待ってる自分がいる。
● Oasis:Live from Manchester (2007/DVD)
M-01. Fuckin' In The Blues
M-02. Turn Up The Sun
M-03. Lyla
M-04. Cigarettes And Alcohol
M-05. The Importance Of Being
M-06. Little by Little
M-07. A Bell Will Ring
M-08. Acquiesse
M-09. Songbird
M-10. Live Forever
M-11. Mucky Fingers
M-12. Wonderwall
M-13. Rock N' Roll Star
M-14. The Meaning Of Soul
M-15. Don't Look Back In Anger
M-16. My Generation
* Oasis:Noel Gallagher,Liam Gallagher,Gem Archer,Andy Bell
* Produced by Jim Parsons.
* Directed by Dick Carruthers.
* Cheese Film&Video,Oasis Parthership 2005
* Filmed Live at The City Of Manchester Stadium on 2nd July 2005
cf. Oasis My CD/DVD List
- Definitely Maybe (1994/Album)
- (What's The Story)Morning Glory? (1995/Album)
- ...There And Then (1996/DVD)
- Oasis 10 Years of Noise and Confusion Concert (2001/DVD)
- Definitely Maybe (2004/DVD)
- Live Forever (2004/Cinema/DVD)
- Lyla (2005/CDS)
- Don't Believe The Truth (2005/Album)
- The Importance Of Being Idle (2005/CDS)
- Let There Be Love (2005/CDS)
- Goal!-Music From The Motion Picture/Various Artist (2005/Album)
- Stop The Clocks EP (2006/CDS)
- Stop The Clocks (2006/Album+DVD)
- Lord Don't Slow Me Down (2007/DVD)
- Oasis:Live from Manchester (2007/DVD)
- The Shock Of The Lightning (2008/CDS)
- Dig Out Your Soul (2008/Album)
- I'm Outta Time (2008/CDS)
- Falling Down (2009/CDS)
- Time Files...1994-2009 (2010/Album)
- Definitely Maybe[Remastered][Deluxe Edition] (2014/Album)
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旧約聖書の創世記に記された神話「ノアの箱舟」を描いた「Noah/ノア 約束の舟」(2014/Cinema)について。
こんなあらすじ。人類の創世期、ある晩Noah(Russell Crowe)は夢の中で、堕落した人類を滅ぼすためすべてを地上から消し去り、新たな世界を創り直すという神の託宣を受け取った。全世界を飲み込むほどの大洪水が来ると悟ったNoahは、妻Naameh(Jennifer Connelly)、3人の息子Shem(Douglas Booth)、Ham(Logan Lerman)、Japheth、養女となったIla(Emma Watson)、そして謎の巨人達と共に、巨大な箱舟を作り出す。さらにその箱舟にはどこからともなく様々な動物達のつがいが集まってくる...。
これ、堕落した人類に対する罰として下される大洪水と新たな希望としての再生が描かれるんだけど、そこには人間同士の醜い不和、息子達が抱く父親Noahへ不信、生き残りたい人間達との争いが中心に描かれていて、とても大胆な内容になっている。特に信念を貫くあまり、狂気へと振り切れそうになるNoahの姿が本当に痛々しい。さらにこの壮大な物語にはRussell Crowe、Jennifer Connellyに加え、Noahの祖父役としてAnthony Hopkinsも出演し、豪華な出演陣だし、膨大な数の動物達も大洪水の描写にも鳥肌が立った。
神話を描いたスペクタル巨編、面白かったです。
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Wednesday, July 08, 2015
今日の夕飯は、ちょいちょい行ってる桜新町の老舗定食屋 「きさらぎ亭」 。いただいたのは、「鰆(さわら)の塩焼き定食」(900円也)と「冷やっこ」。肉厚の白身と香ばしい皮がいいバランス。ひじきも美味しい。今日もリーマンと学生で大繁盛。ごちそうさまでした。
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2015/7/8(水)、昼飯は社食で「台湾辛味ラーメン」(480円也)をいただいた。唐辛子と刻み葱の浮いた醤油ベースのすっきりスープに、ストレートの中細麺。これに辛味のしみ込んだ挽肉にモヤシという構成なんだけど、ともかく辛い。辛いんだけど、飲みだすと止まらないスープに最後の一滴まで飲んでしまった。おかげで汗だく。ごちそうさまでした。
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5/23(土)に参戦したたサザンオールスターズのLIVE Tour初日"サザンオールスターズ LIVE TOUR 2015「おいしい葡萄の旅」"@東京ドーム。その時買った「おいしい葡萄の旅パンフレット」について。
今回のパンフ、Album「葡萄」の着物をモチーフにしたもので、チケットの半券を保管できるチケット収納袋が付いている。また開催されたLive会場に置かれたスタンプを押せるご当地印帳というページもある。で、中身的にはサザンメンバーのこのツアーに向けてのQAがあったり、サポートメンバーの意気込みが書いてるくらいで、読み物としてはサラっとしたもの。ま、写真やアートワークを楽しむ豪華な1冊だった。
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Tuesday, July 07, 2015
ずっとハマって読んでる作家・伊坂幸太郎さん。阿部和重さんとの共著「キャプテンサンダーボルト」(文藝春秋)を世田谷中央図書館でやっと借りれて読んでみた。
こんなあらすじ。小学生の時、同じ野球チームだった2人の男"相葉時之"と"井ノ原悠"。相葉は同級生のAV出演に伴う契約金解約で事務所ともめ、母の住む実家が抵当に入れられてしまい、井ノ原は子供の病気の治療のために、それぞれお金を必要としていた。それぞれが金策のために走り回っているうちに、2人は再会し、同じ事件に巻き込まれる。東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29、公開中止になった幻の映画「劇場版 鳴神戦隊キャプテンサンダーボルト」、それぞれの人生をかけて、世界を揺るがす危険な謎に迫っていく...。
この小説、ほぼすべての文章に伊坂幸太郎と阿部和重の2人の手が入った完全な共著らしいんだけど、絶妙な文体が最後の最後まで一貫していて、ベクトルがとても合っている。まさに2人の作家の親和性の妙が凄い。しかも2人の書く文章が緻密で丁寧で、その結果500ページを超える大作になっているんだけど、スピード感がどんどん上がっていくため、読んでるこっちもイッキに読めてしまう。さらに、戦隊ものの元ヒーローである赤木駿、村上病の謎を追って亡くなった父親の死を不審に思う桃沢瞳、相葉がバイトで働くバッティングセンターの飼い犬ポンセ、そしてテロ集団のメカゴジラ的な銀髪の怪人...すべての登場人物が魅力的でキャラがたっている。
巨大な陰謀をめぐるエンターテインメント小説、今年2015年上期で一番面白かった。伊坂幸太郎さんの「火星に住むつもりかい?」も早く読みたい。
cf. 伊坂幸太郎 読破 List
- オーデュボンの祈り (2000)
- ラッシュライフ (2002)
- 陽気なギャングが地球を回す (2003)
- 重力ピエロ (2003)
- アヒルと鴨のコインロッカー (2003)
- チルドレン (2004)
- グラスホッパー (2004)
- 死神の精度 (2005)
- I LOVE YOU/伊坂幸太郎・石田衣良・市川拓司・中田永一・中村航・本多孝好 (2005)
- 魔王 (2005)
- 魔王(文庫) (2005)
- 砂漠 (2005)
- 終末のフール (2006)
- 陽気なギャングの日常と襲撃 (2006)
- フィッシュストーリー (2007)
- 絆のはなし/伊坂幸太郎x斉藤和義 (2007)
- ゴールデンスランバー (2007)
- 実験4号 -後藤を待ちながら (2008)
- Re-born はじまりの一歩/伊坂幸太郎・瀬尾まいこ・豊島ミホ・中島京子・平山瑞穂・福田栄一・宮下奈都 (2008)
- モダンタイムス (2008)
- あるキング (2009)
- SOSの猿 (2009)
- オー!ファーザー (2010)
- バイバイ、ブラックバード (2010)
- 『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために ポスタル・ノベル編 (2010)
- マリアビートル (2010)
- 文藝別冊 総特集 伊坂幸太郎 (2010)
- 3652-伊坂幸太郎エッセイ集- (2010)
- 仙台ぐらし (2012)
- PK (2012)
- Happy Box/伊坂幸太郎・山本幸久・中山智幸・真梨幸子・小路幸也 (2012)
- あの日、君と Boys/ナツイチ制作委員会(編)・伊坂幸太郎(著)・井上荒野(著)・奥田英朗(著)・佐川光晴(著)・中村航(著)・西加奈子(著)・柳広司(著)・山本幸久(著) (2012)
- 夜の国のクーパー (2012)
- しあわせなミステリー/伊坂幸太郎・中山七里・柚月裕子・吉川英梨 (2012)
- 最後の恋 MEN'S -つまり、自分史上最高の恋。-/朝井リョウ・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・越谷オサム・白石一文・橋本紡 (2012)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 残り全部バケーション (2012)
- ガソリン生活 (2013)
- 死神の浮力 (2013)
- 首折り男のための協奏曲 (2014)
- Wonderful Story/伊坂幸犬郎・犬崎梢・木下半犬・横関犬・貫井ドッグ郎 (2014)
- アイネクライネナハトムジーク (2014)
- キャプテンサンダーボルト/阿部和重・伊坂幸太郎 (2014)
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ちょっと古いけど、「ROCKIN'ON JAPAN JULY 2015」、気になった記事を。
●MONOEYES New CDS "My Instant Song E.P."
細美武士新バンド"MONOEYES"始動。ガツンとくるリフ、熱くて切ないメロディー、気分を上げてくれる歌詞、エモくてメロディックで荒削りで熱い。そんな"My Instant Song E.P."を聴きまくってる。フットワークよくLiveをやるという。ぜひ観たい。
これ以外の記事は、FUJI ROCK FESTIVAL'15、The Telephones Live at Nippon Budokan、Mr.Children New Album "REFLECTION"、[Alexandros] New Album "ALXD"、ゲスの極み乙女。 New CDS "ロマンスがありあまる"、indigo la End New CDS "悲しくなる前に"、降谷建志 New Album "Everything Becomes The Music"(早く聴きたい)、星野源 New CDS "SUN"、クリープハイプインタビュー、JAPAN JAM BEACH 2015、The Birthday New CDS "I Know"と"Mother"、シシド・カフカx斉藤和義、サンボマスター New Album "サンボマスターとキミ"、モーモールルギャバン New Album "シャンゼリゼ"、ACIDMAN Live at Nippon Budokan、ストレイテナー Live at TOYOSU PITなど。
追記:忘れないように、気になるCD/DVDを。
・ピクニック/RADWIMPS (CDS)
・SUN/星野源 (CDS)
・最果てが見たい/椎名林檎 (DL)
・ロマンスがありあまる/ゲスの極み乙女。 (CDS)
・悲しくなる前に/indigo la End (CDS)
・雷風/スピッツ (DL)
・Mother/The Birthday (CDS)
・DANCE WITH ME・DANCE WITH YOU/OKAMOTO'S (CDS)
・シャンゼリゼ/モーモールルギャバン (Album)
・ベストかまってちゃん/神聖かまってちゃん (Album)
・K5(Kの累乗)/シシド・カフカ (Album)
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昨夜は昔から今もお世話になってるNkgwさんを囲んで、Mnrちゃんと飲み会。場所は銀座にある「台南担仔麺 屋台料理 来来(ライライ)」。台湾系小皿料理をビールと紹興酒でいただく。なにを頼んでもともかく美味しい。で、Nkgwさんといろいろ話してほんとによかった。これからもよろしくお願いします。ごちそうさまでした。
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面白そうだったので観てみたスペイン映画「Invasor/インベーダー・ミッション」(2012/Cinema)について。
こんあなあらすじ。2004年、国際医師派遣団に所属するスペイン人軍医Pablo(Alberto Ammann)は、イラク戦争の現場に従軍していた。ある日Pabloらは米軍の警護を受けながら、負傷した女性を病院に搬送する途中、敵襲を受けて瀕死の重傷を負った。2週間後、Pabloはスペインの病院のベッドで意識を取り戻したが、一時的な記憶喪失に陥り、戦場での記憶が抜け落ちていた。次第に記憶がよみがえってPabloは、戦場で起きた悲惨な事件とそれを隠蔽しようとする国家的陰謀に気づいていく...。
イラク戦争に従軍中、重傷を負ったスペイン人の軍医が失われた記憶を追い求めるうちに、衝撃の真実にたどり着き対峙していく様を描いたサスペンスアクション映画。アメリカ主体で描かれるイラク戦争映画が多い中、知らなかったイラク戦争の一面を体験できるもの。で、ストーリー的には虐殺を告発するという正義を追及していくんだけど、その結果家族や友人を犠牲にしていく。よって映画の後味はとても悪く、考えさせられるもの。いい意味でひっかかる映画だった。
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Monday, July 06, 2015
東京スカパラダイスオーケストラの8年ぶりの日本武道館Live「Tokyo Ska Paradise Orchestra Live at Budokan THE LAST」がWOWOWで「東京スカパラダイスオーケストラ Live at Budokan ~The Last~」として放送された。じっくりとチェック。
2014年はスカパラ25周年ということで、亀田誠治プロデュースによる10-FEET、MONGOL800、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとのバンドコラボによる3枚のシングルをReleaseしたり、Album「The Last」をReleaseしたりと目が離せなかった。そんな中、2015/3/28に日本武道館で1日限りのSpecial Liveが行われ、この模様がWOWOWで放送された。バンドコラボで共演した3バンドに亀田誠治が出演し、凄い盛り上がりだった。
で、特によかったのは、ダンディーなインストによる10-FEETの「super stomper」、優しいインストによるモンパチの「Melody」、亀田誠治がBassで入った「歌舞伎」、見事でスカでオリエンタルなアジカンの「N.G.S.」、出演者全員によるセッションで特に4人ドラムが凄かった「Lonesome Eddy」、「ペドラーズ 2014」、10-FEETコラボの「閃光 feat.10-FEET」、モンパチコラボの「流れゆく世界の中で feat,MONGOL800」、ジャジーな「水琴窟」、若々しい疾走感がツボなアジカンコラボ「Wake Up! feat.ASIAN KUNG-FU GENERATION」、1万人強の見ず知らずの観客達が肩を組んで踊ってる「All Good Ska is One」、そして美しいMelodyの「The Last」あたり。
ほんとSpecialなLiveを堪能しました。
● On Air Set List:Tokyo Ska Paradise Orchestra Live at Budokan THE LAST
M-01. The Movin' Dub [On The Whole Red Satellites]
M-02. super stomper w/10-FEET
M-03. Melody w/MONGOL800
M-04. 歌舞伎
M-05. N.G.S. w/ASIAN KUNG-FU GENERATION
M-06. Lonesome Eddy
M-07. ペドラーズ 2014
M-08. 閃光 feat.10-FEET
M-09. 流れゆく世界の中で feat,MONGOL800
M-10. SKA ME CRAZY
M-11. The Look of Love
M-12. 戦場に捧げるメロディー
M-13. 水琴窟
M-14. Wake Up! feat.ASIAN KUNG-FU GENERATION
M-15. All Good Ska is One
M-16. The Last
* Filmed Live at Nippon Budokan on 28th March 2015.
* Tokyo Ska Paradise Orchestra:NARGO(Trumpet)、北原雅彦(Trombone)、GAMO(Tenor Sax)、谷中敦(Baritone Sax)、加藤隆志(Guitar)、沖祐市(Keyboard)、大森はじめ(Percussion)、茂木欣一(Drums)
* SPECIAL GUEST:10-FEET、MONGOL800、ASIAN KUNG-FU GENERATION、亀田誠治
* Produced by WOWOW in association with HATCH.
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Sunday, July 05, 2015
豪徳寺の銭湯「鶴の湯」から風呂上がりの帰り道、ちょっと寄り道してひさびさに上町の「くし蔵」へ。ソースでキャベツをつまみつつ、山芋、アジ、ソーセージなどをビールと角ハイボールでいただく。カラっと揚がってて、やっぱりおいしい。銭湯で大汗かいて串焼きへ、ほんとささやかな幸せ。ごちそうさまでした。
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じとじとしてるので、ひさびさにお気に入りの銭湯のひとつ、豪徳寺の「鶴の湯」へ。高温の内風呂に入り、小さな外風呂に入る。これを繰り返すうちの物凄く汗をかく。世田谷線のガタコトと通過する音を聞くのも風情があります。さ、来週もがんばろう‼
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梅雨空の中、散歩を兼ねて昼飯は、桜新町の「Pizzeria Antico Forno」へ。いただいたのは、鰯の前菜とマルゲリータのピッツァ。お店にあるピザ窯で焼かれる焼き立てのトロトロなチーズがたまらない。ここ、初めてですが、わんこもOKなので助かります。ごちそうさまでした。
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昨夜の夕飯は予約してやっと行けた浜田山のビストロ「Fatty's」(ファッティーズ)へ。蒸し暑い中、まずは「ラタトゥユ」、「ハモンセラーノの生ハム」をビールと白ワインでいただいてから、「シーザースサラダ」で小休止。そして、赤ワインで濃厚な「渡り蟹のトマトクリームソーススパゲッティ」、手間暇かけて作られてる絶品「アンガス牛のサーロインステーキ」をいただく。で、〆はプリン。評判通り確かに美味しいし、コスパが凄いし、店主の肉へのこだわりが凄い。また来たいです。ごちそうさまでした。
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Saturday, July 04, 2015
二日酔いの中、無性に食べたくなってひさびさに上野毛の「ラーメン二郎」へ。6人ほどの行列を待ち、いただいたのは、「小ぶた入り」(800円也)を「ニンニク少なめ、ヤサイマシ、カラメ」にし、「ふりふりカレー」(50円也)をトッピング。モヤシとキャベツの山のふもとをきり崩して、コシのある中太の麺を取り出し、その麺をヤサイの山に載せるという天地返しを駆使しつつ、ひたすら食べ進んでいく。変わらない脂分が多い醤油豚味スープを味わい、塊状のボリュームある焼豚を食らう。それにしても今日の焼豚のレベルは高い。途中からふりふりカレーというカレー粉を入れ、さらに増すコクを満喫。二郎食って、だいぶ二日酔いがおさまってきた。ごちそうさまでした。
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昨夜はKnsさんをしのんで、あの当時のメンバーで献杯。場所は五反田の「水炊き・焼き鳥 とりいちず」、トマトの鍋がなかなか美味しかった。それにしてもKnsが亡くなって、もう8年目。いろいろあるけど、年に1回、Knsの話、あの頃の話をしまくるのはやっぱりいい。また来年、ごちそうさまでした。
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Friday, July 03, 2015
昨夜は、1Qも終了したということで、暑気払い的会社の懇親会。場所は「ニユートーキヨー」( 品川三菱重工ビル店)。4月からいまの組織に入って若干アウェー感ある中、ボチボチやってきたけど、だいぶ慣れてきた。で、こんな感じで飲みに行くと、めっちゃ楽しかった。これからもよろしくお願いします。ごちそうさまでした。
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Thursday, July 02, 2015
面白そうだったので観てみた「Hard Rain/フラッド」(1998/Cinema)について。
こんなあらすじ。ミシシッピ川流域にあるアメリカ中西部ハンティングバーグでは、気圧低下による記録的な豪雨に見舞われていた。そんな中、1台の現金輸送車が立ち往生し、ガードマンの Tom(Christian Slater)らは無線で救助を要請するが、Jim(Morgan Freeman)率いる強盗団の襲撃を受け、Tomは積んでいた大金を持って逃走し、墓地の中に隠した。やがてJim以外の略奪者も現われて事態がいっそう混乱する中、川の上流ではダムが決壊に近づいていた...。
豪雨に見舞われたミシシッピ川流域の町で押し寄せる濁流の中、武装集団に現金輸送車を襲撃されたガードマンの反撃を描いたノンストップアクション映画。CGではなく本物の大量の水を使っての映像は迫力あってよかったし、アクション映画とディザスター映画をうまく合わせた設定もなかなかよかった。難しいことはなにも考えずに、ハラハラできた。なかなかの良作でした。
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Wednesday, July 01, 2015
2003年に解散したThee Michelle Gun Elephant。そのLast Tour全行程にフォトグラファー澁谷征司が密着し撮影した写真集「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」の刊行に合わせ、秘蔵カット・映像展「そこで見てる ミッシェル・ガン・エレファント ラストへブン展 澁谷征司」が開催された。観に行くしかない。
この映像展、6/30(火)から7/6(日)まで渋谷ヒカリエ CUBE1,2,3にて行われているもの。白いスペースに3つのプロジェクターからスライドされる。無音の中に爆音が聞こえた。行ってよかった。
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「300/スリーハンドレッド」(2007)の続編映画「300:Rise of an Empire/300<スリーハンドレッド>~帝国の進撃~」(2014/Cinema)について。
こんなあらすじ。紀元前480年、スパルタのレオニダス王は、100万もの兵を率いてギリシャ侵攻を図るペルシャ帝国を相手に、300人の精鋭と共に死闘を繰り広げていた。その一方でアテナイのThemistocles将軍(Sullivan Stapleton)は、パン屋、陶工、詩人といった一般市民から成るギリシャ連合軍を率いてペルシャ帝国に立ち向かっていた。3倍もの軍勢を誇るペルシャ帝国の海軍指揮官Artemisia(Eva Green)との戦いは、エーゲ海を舞台についに最終決戦を迎えることなった...。
「SIN CITY」などで知られるFrank Millerのグラフィックノベルを、スタイリッシュかつ圧倒的な迫力の映像美で映画化した歴史スペクタクルアクション映画の第2弾。エーゲ海に現われたペルシア帝国の大艦隊に、ギリシャ連合はわずかな勢力で立ち向かう様を描いているんだけど、今回も物凄い迫力。ワインレッドの血にまみれ、首や腕が飛びまくりの中、スローモーション/早回し/コマ落としといった映像速度の妙、船や矢や楯といった物体から伝わってくるざらついた映像の質感、薄曇りの空から海に降り注ぐ光の微妙な色彩のバランスなどなど、今回も斬新な映像処理を楽しむことができた。
それにしてもペルシャ帝国の海軍指揮官Artemisiaを演じたEva Green、この前に観た「Penny Dreadful/ナイトメア~血塗られた秘密~」でも感じたけど、彼女のエロチックさと大胆さはほんとに凄い。続編も作られそうな雰囲気だったので、今後の展開も楽しみです。
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