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Tuesday, July 14, 2015

「インデックス/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_index_2 ずーっと読み続けてる誉田哲也さん。世田谷中央図書館でやっと借りれた「インデックス」(光文社)について。
 これ、あの「ストロベリーナイト」で始まった姫川玲子シリーズの最新連作短編集。それぞれこんなあらすじ。
 ・「アンダーカヴァー」:
 池袋署強行犯捜査係に"姫川玲子"が着任した直後に、硝子食器の卸問屋での社長の縊死事件が発生した。姫川は資金繰りが苦しい中、融資をしてくれた会社があったことを知り、硝子食器の卸問屋で発注書を調べ始める...。
 ・「女の敵」:※「誉田哲也 All Works」に収録済み。
 あのストロベリーナイト事件で、"姫川玲子"は初めての部下らしい部下だった"大塚真二"を殉死で失った。墓参りを終えた姫川と今泉と石倉は入った喫茶店で真面目だった大塚とかかわった事件について話しだす...。
 ・「彼女のいたカフェ」:
 未冬はとある本屋のブックカフェに採用され、ある女性客を特別に意識するようになった。その客は背が高く、姿勢が良く、綺麗な二重瞼をし、3-4時間本を読み続け、たまに居眠りをしていた...。
 ・「インデックス」:
 池袋を震撼させた連続殺人事件「ブルーマーダー事件」。犯人グループの逮捕により一応の収束をみたものの、主犯が末期患者であるため、被害者の数やその犯行が解明されていなかった。そんな中、"姫川"に本部の捜査一課に異動が決まったものの、人事の事情で池袋署と兼任だった...。
 ・「お裾分け」:
 "姫川"が池袋署に来て1年8ヶ月、本部捜査と本署当番を休みなく繰り返す日々に忙殺され、警部試験の筆記試験で不合格になっていた。そんな中、人事的な動きがかかり、本部復帰を果たす。新しいメンバーと仕事を始めた新生姫川班は資産家強盗殺人事件の捜査を担当する...。
 ・「落としの玲子」:
 姫川は、管理官"今泉"に、上司の"山内係長"とともに捜査一課殺人犯捜査十一係の今後の人事の件で、居酒屋の個室に呼ばれる。新生姫川班に無関心な山内は早々に居酒屋をあとにするが、元姫川班のメンバーを集めたい姫川は、今泉に要望を繰り返す...。
 ・「夢の中」/「闇の色」:
 墨田区の路上で殺傷事件が発生した。被害者3名のうち、男性1名は死亡し、女性1名が軽傷、もう1名の女性は意識不明の重傷だった。被疑者は確保できたものの自殺を図り、意識不明の重体で、身元を示す所持品は持っていなかった。行きずりの通り魔事件か、狙われた殺人事件かわからないまま、新生姫川班が捜査を進める...。

 これ、池袋署強行犯捜査係という所轄に異動した姫川玲子は、行方不明の暴力団関係者、巧妙に正体を隠す詐欺犯、売春疑惑、路上刺殺事件を担当しつつ、本部復帰のチャンスを掴むまでを描いた短編集。特に本部戻るまでの葛藤や新生姫川班メンバーとのギクシャクした感じなど、姫川が人事に悩むあたりが新しい。ただ、「夢の中」と「闇の色」では人間の恐ろしいエゴと無関心やグロテスクな描写もあり、なかなかの佳作だった。
 ずっと読んでる姫川玲子シリーズ、今後の展開も楽しみです。

cf. 誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003)
- アクセス (2004)
- 吉原暗黒譚 (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ヒトリシズカ (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 主よ、永遠の休息を (2010)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
- ドルチェ (2011)
- あなたの本 (2012)
- 誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
- 痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
- あなたが愛した記憶 (2012)
- 幸せの条件 (2012)
- ブルーマーダー (2012)
- ドンナ ビアンカ (2013)
- 増山超能力師事務所 (2013)
- Qrosの女 (2013)
- ケモノの城 (2014)
- 黒い羽 (2014)
- 歌舞伎町ダムド (2014)
- インデックス (2014)

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