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Monday, July 13, 2015

「八甲田山」を観た

Hakkodasan 小学6年生だった1977年、八王子東宝という映画館で観て以来、もう何回観たかわからない「八甲田山」(1977/Cinema)。ひさびさに観直してみた。
 こんなあらすじ。明治34年(1901年)10月、日露戦争の開戦がいよいよ目前に迫る中、弘前第8師団の第4旅団本部において、寒冷地での予行演習が必要不可欠との号令が下され、翌明治35年(1902年)1月、厳冬の八甲田山において雪中行軍が敢行されることになった。弘前第31連隊の徳島大尉(高倉健)は少数精鋭の27名の部隊を率いて弘前側から行軍を開始し、一方、青森第5連隊の神田大尉(北大路欣也)は大隊長の山田少佐(三國連太郎)の意向により、総計210名の大部隊を率いて青森側から八甲田山に挑む...。
 これ、明治35年(1902年)に青森第5連隊が雪中行軍の演習中に遭難し、210名中199名が死亡した未曽有の悲劇「八甲田雪中行軍遭難事件」を題材にした大作映画。やはりこの映画の素晴らしさは、極限状態での組織のありかた、指導者のありかた、その責任の重さを真っ向から語った点。ここは何回観ても特に三國連太郎氏が演じた山田少佐の存在はひどいものだし、彼に進言できなかった人々には歯がゆさを覚える。また、実際に真冬の八甲田山で敢行された長期ロケでの迫真の吹雪の映像は凄まじいし、穏やかな時に雄大な八甲田山の美しさも見事だった。
 もう一度、新田次郎さんの原作小説「八甲田山死の彷徨」が読みたくなった。

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