「殉愛/百田尚樹」を読んだ
ずーっと読んでる百田尚樹さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「殉愛」(幻冬舎)について。
これ、2014/1/3食道がんで亡くなったやしきたかじんの最後の741日を描いたノンフィクション小説。夜ごとに訪れる幻覚と死の淵を彷徨った合併症の苦しみ、番組復帰の喜びとその直後に知らされた再発の絶望...2年間の闘病生活をかげで支えた妻さくら、関係者、そしてたかじん本人を描いているんだけど、あまりに壮絶な状況に読んでいて苦しくなった。
ただこの小説は賛否両論が非常にわかれていて、妻さくら中心に描かれた内容がノンフィクションとしておかしいのではという論調がある。また、故やしきたかじんの長女は、当「殉愛」で名誉を傷つけられたとして発行元の幻冬舎に出版差し止めを求めた訴訟を起こしていて、今も続いている。今後訴訟を通じて真実は明らかになっていくかもしれないけど、正直そこまで興味はわかない。むしろノンフィクションだろうとフィクションだろうと本として夢中で読めたかが大事かと思う。そういった意味ではイッキに読めた1冊だった。あらためてR.I.P.たかじん...。
cf. 百田尚樹 読破 List
- 永遠の0(ゼロ) (2006)
- ボックス! (2008)
- 風の中のマリア (2009)
- モンスター (2010)
- 影法師 (2010)
- 輝く夜 (2010)
- 幸福な生活 (2011)
- プリズム (2011)
- 海賊とよばれた男 (2012)
- 「黄金のバンタム」を破った男 (2012)
- 夢を売る男 (2013)
- フォルトゥナの瞳 (2014)
- 殉愛 (2014)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「指輪/森瑤子」を読んだ(2025.02.13)
- 「spring/恩田陸」を読んだ(2025.02.04)
- 「こぼれ落ちる欠片のために/本多孝好」を読んだ(2025.01.28)
- 「Live Forever:Oasis 30th Anniversary Exhibition/リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展」パンフレットを読んだ(2025.01.17)
- 「黒牢城/米澤穂信」を読んだ(2025.01.15)
Recent Comments