「私と踊って/恩田陸」を読んだ
年に何冊かはずっと読んでいる恩田陸さんの小説。三茶Tsutayaで買って読んでみた「私と踊って」(新潮文庫)について。
「心変わり」、「子の七の目」、「忠告」、「弁明」、「少女界曼荼羅」、「協力」、「思い違い」、「台北小夜曲」、「理由」、「火星の運河」、「死者の季節」、「劇場を出て」、「二人でお茶を」、「聖なる氾濫」、「海の泡より生まれて」、「茜さす」、「私と踊って」、「東京の日記」、「交信」というミステリー、SF、ホラーなどなど味わいの異なる19編の短編が収録されている。
で、個人的によかったのは、まずは台北を舞台に短編。どこか蒸し暑く、色とりどりで宗教を大事にする台湾らしい風景が浮かんできた。そして文字が書ける犬と猫を描いた 「忠告」と「協力」。犬を描いた「忠告」はニヤリとしましたが、猫を描いた「協力」はラストにビックリした。
ただ個人的には恩田陸さんは長編の方がいい。幻想的で浮世離れしている中でじっとりとした世界に浸れる長編のほうが満喫できると思った。そんな1冊。
cf. 恩田陸 読破 List
- 六番目の小夜子 (1992)
- 光の帝国 常野物語 (1997)
- 月の裏側 (2000)
- ネバーランド (2000)
- puzzle(パズル) (2000)
- ライオンハート (2000)
- ドミノ (2001)
- 図書館の海 (2002)
- ねじの回転-February Moment (2002)
- 蛇行する川のほとり (2004)
- Q&A (2004)
- 夜のピクニック (2004)
- ユージニア (2005)
- 蒲公英草紙 常野物語 (2005)
- エンド・ゲーム 常野物語 (2006)
- 朝日のようにさわやかに (2007)
- 木漏れ日に泳ぐ魚 (2007)
- きのうの世界 (2008)
- 私の家では何も起こらない (2010)
- 私と踊って (2012)
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