« 「ナオミとカナコ/奥田英朗」を読んだ | Main | 「RADWIMPS 絶体延命ツアー」(M-ON!)を観た »

Thursday, October 15, 2015

「SHORT PEACE」を観た

Shortpeace 大友克洋監督を中心に、4人の気鋭のアニメーション作家が競作したオムニバス作品「SHORT PEACE」(2013/Cinema)について。
 これ、4つの作品が収録されたオムニバス。それぞれこんなあらすじ。
 ・「九十九」(森田修平監督)
 山の中で道に迷った男が祠を見つける。祠では使い古された唐傘や絹織物が化けて出ていたが、男はそのモノノケたちを修理してやる。最後に修理できないほど古い道具が化けて出てくるが、男は道具をねぎらい、道具達は満足する...。
 ・「火要鎮」(大友克洋監督)
 18世紀の江戸。お若は火消となった幼なじみの松吉への思いがつのり、その情念から大火事を引き起こしてしまう...。
 ・「GAMBO」(安藤裕章監督)
 戦国時代の東北。鬼の巣に向かった白熊は、鬼に捕まっていた女性を目撃する。鬼の子を身ごもっていた女性は白熊に自分を殺すよう嘆願し、白熊は女性の願いを聞き入れる...。
 ・「武器よさらば」(カトキハジメ監督)
 近未来、砂漠の廃墟となった東京。パワードスーツで武装した5人組は、戦車型無人兵器と死闘を演じる。小隊は戦死してしまうが、武器が使えなくなったマールだけは無人兵器から民間人とみなされる...。

 そもそもこの映画「SHORT PEACE」のタイトルは大友克洋監督の作品「ショート・ピース」から取られたものので、戦国時代の山の中でのモノノケ、江戸時代の大火、戦国時代の東北での鬼と白熊の死闘、そして近未来の東京とそれぞれ4作品は日本をテーマにしたもの。4人の監督がそれぞれのが手がけた独創的なビジュアルとストーリーを堪能できる。個人的によかったのは安藤裕章監督の「GAMBO」で、空から現れた鬼に似たモノノケと神秘的な白熊が激突し、人柱となった少女と白熊のふれあいがよかった。
 ひさびさに大友克洋の「童夢」が読みたくなった。

|

« 「ナオミとカナコ/奥田英朗」を読んだ | Main | 「RADWIMPS 絶体延命ツアー」(M-ON!)を観た »

映画・テレビ」カテゴリの記事

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「SHORT PEACE」を観た:

« 「ナオミとカナコ/奥田英朗」を読んだ | Main | 「RADWIMPS 絶体延命ツアー」(M-ON!)を観た »