「紙の月/角田光代」を読んだ
最近ごぶさたの角田光代さん。三茶Tsutayaで買って読んでみた「紙の月」(ハルキ文庫)について。
こんなあらすじ。わかば銀行の契約社員"梅澤梨花"が約1億円を横領し、発覚する前に海外へ逃亡した...。正義感の強い平凡な主婦である梨花は、自分にあまり興味を抱かない会社員の夫と安定した生活を送っていた。そんな中、年下の大学生"光太"と出会ったことから、金銭感覚と日常が少しずつ歪んでいく。ついには顧客のお金に手をつけてた梨花は、夫とつましい生活をしながら、光太とホテルのスイートに連泊し、高級寿司店で食事をし、高価な買い物をし続ける...。
ささいなことから犯罪に手を染めるきっかけと、何度も繰り返していくうちに当たり前になっていく罪の意識。そして人を突き動かしてしまう愛情の恐ろしさ...転がり落ちるスピードが増して、イッキに読んでしまった。以前読んだ「八日目の蝉」もそうだったけど、角田光代さんの文章力に脱帽です。
cf. 角田光代 読破 List
- ちいさな幸福 All Small Things (2004)
- 八日目の蝉 (2007)
- ロック母 (2007)
- 三面記事小説 (2007)
- 森に眠る魚 (2008)
- 紙の月 (2012)
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