「ぼくとネモ号と彼女たち/角田光代」を読んだ
ひさしぶりの角田光代さん。三茶Tsutayaで買って読んでみた「ぼくとネモ号と彼女たち」(河出文庫)について。
こんなあらすじ。主人公のぼくは、中古で買った愛車"ネモ号"に乗って、当てもなく道を走る。高校の同級生で自分のことを好きだった"春香"、デパートのレストランで偶然隣合わせていた"トモコ"、ヒッチハイク中の年上女...助手席に乗せた彼女達次第で、あてもない旅は続ていく...。
これ、愛車ネモ号に乗って繰り広げられる無責任で怠惰なドライブを描いた青春ロード・ノベル。退屈で虚無的な日常を引きずったまま、間の抜けた行き当たりあったりの旅なんだけど、乗せた彼女達との会話もチグハグでうまく距離感が取れない。この主人公の不器用な人間模様の作り方は、なんか共感できる。弛緩できる1冊でした。
cf. 角田光代 読破 List
- ちいさな幸福 All Small Things (2004)
- ぼくとネモ号と彼女たち (2006)
- 八日目の蝉 (2007)
- ロック母 (2007)
- 三面記事小説 (2007)
- 森に眠る魚 (2008)
- 紙の月 (2012)
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