「BIUTIFUL/ビューティフル」を観た #2
ひさびさに観直したAlejandro González Iñárritu監督の「BIUTIFUL/ビューティフル」(2010/Cinema)について。
こんなあらすじ。スペイン・バルセロナの薄汚れた裏社会、Uxbal(Javier Bardem)は、不法労働者の就労あっせんなど犯罪同然の仕事に手を染めつつ、死者と交信できる霊能者として生活をしていた。彼には愛する2人の子どもがいて、躁鬱病でドラッグ中毒の元妻Marambraとも縁を切れないでいた。そんな中、Uxbalは末期がんの宣告を受けてしまう...。
これ、暗く重い現代社会の病巣を扱いながら、その闇の中から一筋の光を見いだそうとする人間の強さ、したたかさが描かれている。死にゆくUxbalの姿、再生できず救いようがない生活を送る元妻、セネガルや中国からの不法労働者...誰ひとりとして救われない現実。目を背けたくなる社会の歪みが描かれながらも、絶望の中にUxbalが希望の光を見つける姿がなんともずゾクッとくる。何回観てもいい映画だと思う。
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