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Wednesday, April 27, 2016

「天空の蜂 新装版/東野圭吾」を読んだ

Keigohigashino_tenkunohachi ぼちぼち読んでる東野圭吾さん。世田谷中央図書館で借りて読んだ「天空の蜂 新装版」(講談社)について。
 こんなあらすじ。錦重工業小牧工場試験飛行場の格納庫から、軍用の巨大ヘリコプター"ビッグB"がテロリストに奪取された。この日は、錦重工業から航空自衛隊へ正式納入を控えた領収飛行が行われる予定だったが、"ビッグB"は大量の爆薬物を満載したまま、福井の高速増殖炉"新陽"の上空へ飛び去った。日本政府に届いた脅迫状は、「現在稼動中の原発を全て破壊せよ、さもなければ"ビッグB"を新陽に墜落させるというものだった。しかも無人操縦の"ビッグB"には、見学に来ていた従業員の子供が乗っていた...。
 この小説、最初は原発やヘリに関する技術的なド理系説明が中心でなかなかヘビーだったけど、途中からガンガンひき込まれた。阪神淡路大震災が起きた年に書かれた小説なんだけど、東日本大震災が起こるずっと前に書かれたことが凄い。まさに福島の事故を経験した我々が読むとフィクションとは思えないリアルさがある。犯人が言う無知で無関心すぎる「沈黙の群衆」とはまさに自分のことで、「新陽に落ちた方がよかった。そのことにいずれみんな気がつく。」という言葉は本当に痛い。
 2011年3月11日、生活のすべてが変わり、会社も休みになり、節電が当たり前で、重苦しい日々が続いたことを知っている僕らにはこの小説はグッとくる。ひさびさにアタリだった東野圭吾さんの1冊。

cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- 分身 (1993)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- 嘘をもうひとつだけ (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- パラドックス13 (2009)
- カッコウの卵は誰のもの (2010)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)
- 夢幻花 (2013)
- 疾風ロンド (2013)
- 虚ろな十字架 (2014)
- マスカレード・イブ (2014)
- 禁断の魔術 (2015)
- 天空の蜂 新装版 (2015)

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