「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997-2009/村上春樹」を読んだ
ずーっと読んでる村上春樹さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997-2009」(文藝春秋)について。
この1997年から2009年という13年間は、60人以上のオウム地下鉄サリン事件の被害者へインタビューを集めたの「アンダーグランド」(1997)から「1Q84」のBOOK1,2を書きえ終え時期(2009)とのこと。この間に出た本は「約束された場所で」(1998)、「スプートニクの恋人」(1999)、「神の子どもたちはみな踊る」(2000)、「海辺のカフカ」(2002)、「アフターダーク」(2004)、「東京奇譚集」(2005)となっている。
神宮球場で野球を見ているときに小説家になろうと決めた話、なぜ走るのか、サリン事件と阪神淡路大震災と911テロのこと、書く時期と書かない時期のバランス、〆切りについて、ジャズについて、レイモンド・カーヴァーをはじめたとした翻訳のこと...基本的にインタビューや講演が嫌いな村上春樹だけど、それでも国内外で誠実に語っている。あらためて村上春樹のひととなりが伝わってけど、さすがにインタビューだけで540ページ近くの本を読み切るのは、ちょっと重労働な読書だった。よく悪くも微妙な達成感がある1冊だった。
cf. 村上春樹 読破 List
- 風の歌を聴け (1979)
- 中国行きのスロウ・ボート (1980)
- カンガルー日和 (1981)
- 象工場のハッピーエンド/村上春樹・安西水丸 (1983)
- 蛍・納屋を焼く・その他の短編 (1984)
- 回転木馬のデッド・ヒート (1985)
- 羊男のクリスマス/村上春樹・佐々木マキ (1985)
- パン屋再襲撃 (1986)
- レキシントンの幽霊 (1986)
- ランゲルハンス島の午後/村上春樹・安西水丸 (1986)
- ノルウェイの森 (1987)
- TVピープル (1990)
- 雨天炎天-ギリシャ・トルコ辺境紀行- (1990)
- もし僕らのことばがウィスキーであったなら (1997)
- ふわふわ/村上春樹・安西水丸 (1998)
- Mr.and Mrs.Baby and Other Stories-犬の人生/Mark Strand-マーク・ストランド (1998)
- 神の子供たちはみな踊る (1999-2000)
- 海辺のカフカ (2002)
- アフターダーク (2004)
- 東京奇譚集 (2005)
- ふしぎな図書館/村上春樹・佐々木マキ (2005)
- 走ることについて語るときに僕の語ること (2007)
- 1Q84 BOOK1 <4月-6月> (2009)
- 1Q84 BOOK2 <7月-9月> (2009)
- 1Q84 BOOK3 <10月-12月> (2010)
- ねむり (2010)
- 夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997-2009 (2010)
- 村上春樹 雑文集 (2011)
- 1Q84 BOOK1 <4月-6月> 前編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK1 <4月-6月> 後編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK2 <7月-9月> 前編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK2 <7月-9月> 後編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK3 <10月-12月> 前編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK3 <10月-12月> 後編(文庫) (2012)
- おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2/村上春樹・大橋歩 (2011)
- サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3/村上春樹・大橋歩 (2012)
- 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (2013)
- 恋しくて-TEN SELECTED LOVE STORIES-/村上春樹(編訳) (2013)
- 女のいない男たち (2014)
- 村上さんのところ/村上春樹・フジモトマサル (2015)
- 職業としての小説家 (2015)
- ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 (2015)
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