「朝が来る/辻村深月」を読んだ
ぼちぼち読んでる辻村深月さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「朝が来る」(文藝春秋)について。
こんなあらすじ。ある朝、親子3人でおだやかに暮らす栗原家に、"片倉ひかり"と名乗る女性から「子どもを返してほしい」という電話がかかってきた。片倉ひかりという名前は、栗原夫妻にとって忘れることのできない、息子"朝斗"の生みの親の名前だった...。
これ、養子縁組で子供をもらうことになった夫婦と、自分の意思を受け入れられずに養子に出すことになってしまう中学生の母親。その産みの親から子供を返してほしいと連絡が入るという、出産を巡る社会派ミステリー。栗原夫婦の葛藤もそうだけど、やっぱりつらいのは片倉ひかりのこと。子供への期待と理想が異常に強過ぎる家庭環境、思春期というナーバスな時期とそこで出会った幼い彼氏のこと、一人広島で新聞配達で生きていく中に降りかかった金銭トラブル。どれもつらい内容で、ひかりはどん底に落とされていくんだけど、親のエゴが先行しひかりの心の傷を癒すことをしなかった特別養子縁組のくだりはあまりに切なかった。
最後に救いはあるんだけど、ほんと厳しい1冊だった。
cf. 辻村深月 読破 List
- 冷たい校舎の時は止まる (2004)
- 凍りのくじら (2005)
- ぼくのメジャースプーン (2006)
- ロードムービー (2008)
- 太陽の坐る場所 (2008)
- ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (2009)
- 光待つ場所へ (2010)
- ツナグ (2010)
- 本日は大安なり (2011)
- オーダーメイド殺人クラブ (2011)
- 水底フェスタ (2011)
- サクラ咲く (2012)
- 鍵のない夢を見る (2012)
- 島はぼくらと (2013)
- 家族シアター (2014)
- 朝が来る (2015)
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